ハンデ戦・アルゼンチン共和国杯に穴馬はいるか?

2014年11月07日(金) 18:00


◆大敗馬の巻き返しはそう多くない

 アルゼンチン共和国杯はハンデ戦=荒れるというイメージを持たれがちだが、最近は準オープンを勝ってくるぐらいでは人気になってしまい、1000万勝ち直後の馬くらいでないとハンデ重賞らしい穴馬にはならない。一方で前走オープン組は好走していた馬がしっかり走る傾向にあり、大敗馬の巻き返しはそう多くない。あるとすれば、前走たまたま負けた実力馬が復活するくらいだ。日本のハンデ戦はハンデが減りにくいシステムなので、そうそう劇的な激走は生まれにくい。

 一方で今年のメンバーを見渡すと1000万条件勝ち直後という馬はおらず、準オープン組も前走人気薄逃げ切りとかダートとか、スムースには買いづらい馬たちが目に付く。オープン組はというと前走で掲示板に載っていた馬が重賞組・オープン特別組に各1頭しかおらず、例年より層が薄い。前走重賞組の前走着順については、例年よりやや基準を緩めてもいいかもしれない。

 人気はホッコーブレーヴだろうか。今回唯一の前走GI組。ハンデはそれほど伸びていないがレーティングは最上位(天皇賞春の3着による)。昨年も5着だし、府中で長めの距離という条件は基本的に合う。極端にペースが遅くなると・・・

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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