凱旋門賞帰りの2頭を見極めるのがポイント〜大石川大二郎/ジャパンC

2014年11月25日(火) 18:00


人気薄となってしまった外国馬たちはもう本当にいらないのか?

 外国馬による味付けがすっかりなくなってしまったジャパンカップ。開催の意義そのものを問う立場にはないが、参加してくる外国馬は若干格が落ちるメンバーばかり。海外の旬の一流馬と日本のトップホースたちがガチで対戦するというお楽しみがなくなってしまったというのは正直寂しい感じがする。

 今では馬券を買う側も「海外の馬は日本の高速馬場に適応できないからいらないよね…」とばかり、外国馬の期待値は下落の一途。出走馬外国成績は過去10年で【1-0-1-43】で、優勝は05年のアルカセットで3着は06年のウィジャボードだけ。しかもどちらも名手デットーリによるものであとは全滅というのではなめられるのも仕方ないのか。というか、外国陣営はアゴアシ付きで来日できるジャパンカップを香港カップのステップレースにしているわけだから、本当になめられているのは日本のほうなのだが…。

 今年はドイツ、カナダ、アイルランドからそれぞれ1頭が参戦予定。どの馬も4歳馬で、今年のレーティング最高値はアイヴァンホウ=120(L)、アップウィズザバーズ=116(M)、トレーディングレザー=117(I)と日本馬ジャスタウェイを除けばさほど差はない。とはいえおそらく人気は皆無。狙うには物足りないと思う人が大多数になるだろう。だが私は日本の馬場スピードに慣れていないのはひょっとしたら鞍上のほうなのかもしれないとも感じている一人。騎手さえ戸惑わなければ、外国馬もそれなりの馬たちなのだから好走できてもなんら不思議ではないはずだ。それぞれの騎乗予定外国人騎手がジャパンカップ前の中長距離レースで騎乗機会があって、好走できていたら少々馬券に絡んでくる可能性は出てくるのではないかと思っている。

過去のタイトルホルダーたちはジャパンカップをどう戦ったか?

 対して、今年の日本馬はかなりの強豪メンバーが揃った。しかも有力出走馬たちの多くが、それぞれアイコンとなるタイトルを持っているという特徴がある。・・・

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