2014年12月25日(木) 12:00
正に、これから頂点をめざそうとする2歳馬たちの中に、こうした戦い方をしているものがいるではないか。朝日杯FSを勝ったダノンプラチナ、このディープインパクト産駒の勝ち方にそのことを見い出せた。一週前に同じディープ産駒のショウナンアデラで阪神ジュベナイルFを勝っていた蛯名正騎手は、先週と同じ気持で乗りましたと、全てを最後の末脚に託していた。あの素晴らしいフットワークを乱さないように、ただそれだけを念頭に戦い、馬もその思いにきちんと応えてくれた。
ただひたすら直線、どう抜け出すかだけを見据え、そして、狙いどおりの走りで勝利した人馬から、「思い込みも大切、思い込みを目的とおきかえる」姿を見て取れたのだった。気持が舞い上がるところがあるのでとパートナーを分析していたが、その心の内は、きっと落ち着きも出てくると確信できていると思う。この思い込みも、ダノンプラチナを大成させる力になっていく筈だ。かつて、有馬記念の大舞台でディープインパクトに一矢を報いたハーツクライの勝因は、ルメール騎手の相手よりも前の位置取りでという「思い込みを目的」におきかえたところにあった。
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長岡一也
ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。
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