今週もキンカメ

2015年01月30日(金) 18:00


◆根岸Sも東海Sと同じ狙いで

 父サンデー系が…こんなことを書き出したら、自称血統マニアの方々はもちろん、多くの競馬ファンの失笑を買うかもしれません。今や、日本の芝競馬はサンデーの血で溢れかえっています。1月の中山芝重賞も全体の50%以上の出走馬が「父サンデー系」でした。

 ところが、連対したのは、たったの1頭のみ。1月の中山芝重賞の勝ち馬はすべて「父が非サンデー系」だったのです。終わってみればAJCCはサンデーの血を一滴も持たないクリールカイザーでした。

 単行本「重賞ビーム」でも書きましたが「誰でも知っているような大きな括りでも異常な傾向がわかる瞬間」にこそ、連発で穴を獲る大波に乗るチャンスが潜んでいるのではないでしょうか? もちろん滅多にはないことですが。滅多にないから穴ともいえるわけです。

 なお、1月の中山芝のリーディングはキングカメハメハ産駒の5勝。キングカメハメハといえば「母父サンデーサイレンスの恩恵を受けられる種牡馬」の代表ですが、1月の中山芝では母父サンデーサイレンスの勝ち星は1勝のみ(3人気以内に5回支持されながらも)1月のキングカメハメハの成績を見ても「サンデー力」がそれほど必要とされなかった馬場だったこともわかりますし、キングカメハメハ個体の素晴らしさも認識できた開催でした。

 キングカメハメハといえば・・・

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亀谷敬正

血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

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