2015年03月03日(火) 12:00
今回は馬券の実効性がどこまであるか怪しい、余興的な話になってしまうがご容赦いただきたい。
弥生賞の想定を見ていたら、超高馬と超安馬が同居していることに気付いた。トーセンバジルは1億4175万円でこの世代4位の高馬。一方グァンチャーレは210万円で、16歳世代以降の中央平地重賞勝ち馬で安いほうから3位タイ(クリノスターオーが157.5万円、クールホタルビが189万円)だ。
馬券を買うときファンがセール価格を意識することはないだろうが、高馬のほうがある程度のブランド力は持っている。また、POGなどを通じてファンが多いはずだ。となると、高馬ほど馬券で過剰人気になるのでは!? と考えてみた。
過去10世代+現3歳世代ということで3〜13歳世代を対象に見てみよう。レースとしては成績が十分に蓄積される前の時期、3歳6月までとする。
グァンチャーレの前後の価格帯、105〜324万円(数字が半端なのは消費税のため)は、対象期間全体の回収率が単58%・複68%。一方で1億円以上馬は単73%・複82%。ブランド仮説とは逆に、高馬のほうが良い。
ただ、安馬は単純に弱すぎる=本来中央入るレベルにない馬が足を引っ張っている面もあるはずだ。そこで、新馬・未勝利にその類の馬が多いと過程し、500万条件以上に限定すると……単69%・・・
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須田鷹雄
1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。
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