3系大阪杯は伝統か伝説か。丹内騎手にもののふチャンスは到来しているか。

2015年04月02日(木) 12:00


----------------------

1と3の倍数人気しか勝たない伝説

----------------------

去年までは「1と3の倍数人気しか勝たない伝統」と記載していたけれど、去年の結果を踏まえて、今年は伝説に替えてみた。
そう、去年2人気のキズナが勝ってしまい19年つづいていた伝統が途絶えてしまったのだ。だから伝統から伝説にしてみた。

そもそも産経大阪杯は、1人気の強いレースだ。
この10年の1人気の成績 5-2-2-1
この20年の1人気の成績 12-3-2-3

距離2000
G2の別定戦

ここから始動する格上の実績馬も多く、1人気の成績がよくて当たり前だ。
それでもこぼすときはある。
この10年で5回こぼし、この20年で8回こぼしている。
そのおこぼれをちょーだいするのが、なぜか3の倍数人気の馬で、それが面白くて、ここ数年ずっと、3の倍数人気馬を買うのをお楽しみにしていた。

当時はまだ、世界のナベアツの「3の倍数と3のつく数字のときだけアホになる」というネタの余韻が残っていて、3に意味不明の面白さを見出しがちだった。
だから、「ときどき1人気がアホになって、そこに3の倍数人気馬が飛び込んで来る」とスムーズに思考できたのかもしれない。

でも6人気のテイエムアンコールや6人気のショウナンマイティが勝つもんだから、ヘンなカタルシスも沸いちゃって、財布も潤っちゃったりして、ナンセンスだけど、無視できない存在になってしまった。

以下は、この20年の勝ち馬とその人気。
ときどき1人気がアホになって、1着を3の倍数人気馬が拾っているのがわかる。

95年 12人気 インターマイウェイ
96年 1人気 タイキブリザード
97年 1人気 マーベラスサンデー
98年 1人気 エアグルーヴ
99年 1人気 サイレントハンター
00年 1人気 メイショウオウドウ
01年 9人気 トーホウドリーム
02年 1人気 サンライズペガサス
03年 3人気 タガノマイバッハ
04年 1人気 ネオユニヴァース
05年 1人気 サンライズペガサス
06年 3人気 カンパニー
07年 1人気 メイショウサムソン
08年 1人気 ダイワスカーレット
09年 3人気 ドリームジャーニー
10年 6人気 テイエムアンコール
11年 1人気 ヒルノダムール
12年 6人気 ショウナンマイティ
13年 1人気 オルフェーヴル
14年 2人気 キズナ

継続20年目にして、去年ついに2人気の馬が勝った。ナンセンスだとしても19年もつづくのはすごい。あっぱれだ!
ただ同時に・・・

続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

登録済みの方はこちらからログイン

バックナンバーを見る

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

かしわでちょうほう

競馬専門誌・競馬王の元本紙予想担当。今は競馬王その他にて、変な立ち位置や変な隙間を見つけて、競馬の予想のようなものを展開中のニギニギ系。 著書はなし。最新刊「グラサン師匠の鉄板競馬 最前線で異彩を放つ看板予想家の鉄板録」に再び間借りして、4年ぶりに全重賞・根多の大百科的なものを執筆。

関連情報

新着コラム

コラムを探す