2015年04月21日(火) 18:01
▲全国リーディングを獲った翌年にアメリカ遠征へ、決断した理由と目指していたこととは
意識的にビッグマウスを演じるようになった2010年。気持ちを強気モードに切り替え、それがどう作用したのかわからないが、2011年には全国リーディングを獲ることができた。
そして迎えた2012年。のちに身近な人に言われたのだが、自分では気づかないうちに強気モードに拍車が掛かっていたらしく、どうやらその頃の自分は些細なことでも攻撃的になっていたらしい。わかりやすく言うと、“オラオラモード”っていうヤツだ。今思えば、関西リーディング、全国リーディングとあまりにもトントン拍子に目標が達成できたことで、必要以上にプレッシャーを感じるようになっていたのかもしれない。
そんなときに舞い込んできたのが、アメリカ遠征の話だ。
もともと長期での海外遠征には興味はあったが、自分のなかで“海外でもやれる”という手応えをつかんでから行きたいと思っていた。そんな折、2011年にJRAリーディングという結果を残せたことで、アメリカでもヨーロッパでもいいから、2012年の夏はどこかに行きたいという気持ちを持っていた。
とはいえ、GIをいくつも勝っているキャリア15年クラスのジョッキーとして、寝ワラ上げから始めるような“武者修行”に出掛けるつもりはなく、「ある程度騎乗数を計算できるような、いい話はないかなぁ」と思っていたところ、角居先生にある人物を紹介された。・・・
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2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。
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