心身の完成度が高い3歳馬/NHKマイルC

2015年05月11日(月) 18:01


珍しく嬉しさを全身で表現した横山典弘騎手

 予測されたように、やっぱりペースは速くならなかった。内から飛び出したレンイングランドを行かせてアルビアーノが2番手につけると、好スタートのクラリティスカイはたちまちインの3-4番手につけた。2歳10月の「いちょうS」を、1分33秒5の2歳コースレコードで完勝したときとほとんど同一のレース運びである。

 いちょうSと、NHKマイルCのレース全体のペースは少々異なり、

▽いちょうS「前半46秒3-後半47秒2」=1分33秒5
▽NHKマイルC「前半47秒2-後半46秒3」=1分33秒5

 前後半が逆ではあるが、クラリティスカイ自身の刻んだ前後半のバランスは、

▽いちょうS推定「前半47秒2-後半46秒3」であり、
▽NHKマイルCは、推定「前半47秒5-後半46秒0」だった。

 勝ちタイムがまったく同じだったことも驚きだが、クラリティスカイ自身のレースの中身は、相手も、馬場状態も、レース全体のペースも異なるのに、道中のラップバランスはコンマ2-3の差だけで、ほとんど同一である。

 ベテラン横山典弘騎手(47)は、ゴール直後から珍しく嬉しさを全身で表現した。これは、相手との力関係や、レースの流れがほとんど考えていた通りであり、それをまったくスキなしの思い描いていたレース運びで、思った通りのスパートで勝つことができた。痛快だったのではないか、と想像したい。

 ゴールドシップの天皇賞・春は、イメージしたレース運びを、スタートから再三修正しつつの苦しいレースだった。それで勝ったうれしさも最高だが、東京のマイルG1を思い描いた内容そのままに快勝した楽しさは、また格別なのかもしれない。これでNHKマイルCは、17回乗って【2-5-2-8】である。

 クラリティスカイは・・・

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柏木集保

1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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