ウインバリアシオンに再会

2015年07月09日(木) 18:01


 ちょっと思いきって青森にいってきました。青森に行くのは何年ぶりだろう!? 昔むかし、函館にいく途中に寄ったくらいで人生を通じても数回しか来たことありませんでした。伺ったのは八戸。天皇賞(春)で引退したウインバリアシオンの取材や今後の展望についてお話しにうかがったのでありました。

 ウインバリアシオンはいまスプリングファームの佐々木さんのもとで暮らしています。9月に種牡馬の検査を受けて、無事種牡馬登録されるまでは今は種牡馬予備軍。天皇賞(春)で負った傷を癒し、休養しているところでした。

 ウインバリアシオンは2010年にデビューしてから今年の春まで、二度の屈腱炎による長期休養はあったものの、本当に長く競走馬として頑張っていました。左前浅屈腱不全断裂のため、競走能力は喪失しましたが、それ以上ケガがひどくならなかったのは不幸中の幸いでした。

 一般的に片方の脚に病をかかえると、それをかばうように反対側の脚にも負担がかかりやすいもの。だから、バリの場合は右脚が大丈夫なのか、不安になりました。でも、これまた幸いなことに一時若干熱を持ったものの、すぐに回復に向かったそうです。

「いまではもう両前脚とも熱もひきました。毎日1時間運動していますが、特に痛がる様子もありません」と佐々木さん。

トレセン密着!

 実際、すごく元気そう。ハツラツとしていましたよ。

 競走馬時代同様、カイバもホントによく食べているようです。一時は脚元への負担を減らすため、食事制限をかけられたこともあったようですが、今ではそれも解消。太りすぎを心配されるほど、よく食べています。

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「最近は牧草の中でも特に柔らかい草を選んで食べるようになしました。選り好みするほど余裕が出たということでしょう」(佐々木さん)

 まだ“完治”とはいきませんが、明らかに次の未来が見えてきたようです。そして、馬自身もすごく精神的に余裕があるようで、実にのんびりしていました。

 実にいいかんじ、このまま無事に種牡馬入りして欲しいです。

 なお、ウインバリアシオンは現在治療中のため、見学は一切お断りしているそうです。治療のめどがたったら、種牡馬になるための体づくりもしなければなりません。まだまだすることがいっぱいなのです。でも、このまま順調にいけば将来的にはお披露目される日もくることでしょう。その日までお待ちくださいとのことでした。

 きっとそのころには、もっと体もふっくらしていて貫禄もついていることでしょう。その日が待ち遠しいですね。

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花岡貴子

デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)

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