6馬身差圧勝で人馬ともグレード初勝利/マーキュリーC

2015年07月21日(火) 18:00

(撮影:武田 明彦)


素晴らしかった鞍上の判断

 過去10年で地方馬が3着以内に入ったのは、2010年2着のブルーラッド(川崎)のみと、地方馬が苦戦しているレースではあるが、今年は大井から遠征のユーロビートが6馬身差の圧勝。マーキュリーCでの地方馬の勝利は、1998年のメイセイオペラ以来17年ぶりのこととなった。

 地方馬が勝つことができた要因はいくつかある。中央勢で重賞タイトルがあるのは、8歳のソリタリーキングに、メイショウコロンボの2頭だけで、比較的メンバーに恵まれたこと。マーキュリーCが盛岡開催となった2000年以降、勝ちタイムがもっとも遅い2分7秒8という決着だったこと。そして何よりペースが極端に落ちたところで後方から一気に前をとらえに行った鞍上の判断は素晴らしかった。

 メイショウコロンボがハナを取ったのは予想通り。最初の3Fは
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斎藤修

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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