2015年07月22日(水) 11:00
▲セレクションセール2015、アウディなどの特設ブースも例年以上に充実
静内の北海道市場で行われたセレクションセールは、先週行われたセレクトセールと同じく、史上最高額の20億超えという総落札額を記録しました。これまでは約18億円が最高だったことを考えると、驚異的な数字です。さらに、売却率は71.86%と、こちらも高い数字を記録。「このセリに出せば高値で売れる」という意識が、牧場側にとっても強くなったのではないでしょうか。
一時期、長引く不況の影響や大牧場の台頭などで、日高は苦しい立場になりました。購買者が離れてしまい、セリに出しても売れない年が続き、販売者である牧場側もセリから離れていったのです。「このままではいけない」という各牧場の想いを背負い、日高軽種馬農協はあらゆる改革を行ったそうです。
その中の1つが、セレクションセールでの上場馬の質を高めること。2012年から、リザーブは500万円以上、主取りになった場合にはリザーブの1%を主取り手数料として牧場側が支払うというルールを決めました。このルールを決めた時には賛否両論で会議も紛糾したそうですが、結果的にこのルールができたことで、リザーブがその馬に合った適正価格になり、本当に自信のある馬のみが申し込まれるようになりました。
その成果がセリの結果にもきっちりと現れ、2011年には売却率55.8%という「上場しても半分しか売れないセリ」だったのが、今や7割以上が売れるセリへと変化したのです。
市場長の木村貢氏は、「今回の好調の要因は、販売者側である各牧場の意識改革に成功したことが大きいです。いい馬を連れて来れば値段は上がるんだと、牧場側も自信を持ったのではないでしょうか。さらにもう一つ、購買者登録数が過去最高だったことも大きいです。そのお蔭でたくさんの購買者が来場し、値段が競り上がって行きました」と話しています。
購買者登録は年々増えていて、昨年の389人から今年は426人となりました。その中には、今年37年ぶりにアメリカの三冠馬となったアメリカンファラオのオーナーの代理人も含まれていたのです。落札したのは、・・・
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