「ばんえい競馬入門講座」の講師を務めさせていただきます!

2015年08月22日(土) 12:00


札幌競馬場で「とかち帯広×ばんえい十勝ブース」

 23日は札幌記念。ご存知のように、夏競馬の中でもひときわ注目を集める一戦です。開催当日は札幌競馬場がもっとも賑わう日でもありますね。

 それに合わせて(かどうかはわかりませんが)、22、23日の両日、同競馬場には「とかち帯広×ばんえい十勝ブース」が開設されます。十勝の特産品や帯広の銘菓、ばんえいグッズなどを販売するほか、ばんえい競馬の過去のレース映像を見て、どの馬が勝つかを当てるクイズ大会などを実施する予定です。

 で、かく言う私も、23日にこのブースにお邪魔して、ばんえい競馬入門講座の講師を務めさせていただきます。その1回目は朝10時の“開講”です。

 さらに、札幌記念終了後はJR琴似駅近くの場外発売所で場立ち予想会を開催します。こちらは最終レースまで予想する予定。つまりは、朝から晩まで、ばんえい競馬にドップリ浸かる一日を過ごすことになるわけです。

 そして翌24日には、帯広競馬場で、もうすっかり恒例となった「JRAジョッキーDAY」が開催されます。例年どおり、JRAの騎手10名がばんえいのソリに乗って現役のばん馬の手綱を取り、実際のコースを走るエキジビションレースを実施。今年はいつものように個人の優勝を争うだけでなく、10名の騎手を2つのチームに分けてそれぞれの総合ポイントで雌雄を決する団体戦も行われることになりました。負けたチームには罰ゲームが用意されているそうなので、どういうことになるのか、大いに注目です。

 ここでも私は、そのレースの実況と表彰式のインタビューを仰せつかりました。23日は札幌に泊まって翌日は帯広へ移動。この2日間は、ばんえい競馬のPRとファンサービスのために、道内各所を駆け回るスケジュールが待ち構えています。

 おかげさまでばんえい競馬は、今年これまでのところ馬券売り上げが前年を大きく上回り、去年に続いて好調をキープ。数年前の危機的状況からは想像できなかった回復ぶりを見せています。

 今がさらなる“仕掛け時”。主催者は、もっと多くの人にばんえいを知ってもらおうと、少しばかり使い勝手がよくなった予算を広報活動に振り向けています。私がサンスポ関西版に重賞と毎週月曜日のメインレースの予想を披露しているのもその一環です。

 こうした取り組みで馬券がより一層売れれば、それに越したことはありません。そして、もっと予算に余裕ができたら、ぜひとも生産者対策に使ってほしいと思います。

 せっかくばんえい競馬のファンが増えても、競走の主役である重種馬の生産が先細りしていったら、競馬そのものが成り立たなくなってしまいます。実はこの最も大事な部分が楽観できない状況にあるのです。みなさん、世界でただ一つの“馬文化”を守るため、どうかより一層のご支援をお願いします!!!

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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