2015年09月15日(火) 18:01
▲プライベートでは1歳半の娘の父、子育てに対する持論を語る
これまで過去の恋愛話や結婚についても書いてきたが、今回、編集部から「プライベートのひとまずの完結編として、子育て論を…」というリクエストがあった。父親になってまだ1年半。当然、“論”といえるほどのことは何も語れないが、子育てを通して、自分が大事にしていることはある。
2014年3月23日、日曜日。福永家に長女が誕生した。
競馬開催日だったので出産には立ち会えなかったが、後日、立ち会っていた母親に、「祐一はいなくて良かったわ。大変なのは翠ちゃんなのに、きっとアンタのほうが泣いてたわ」と言われた(笑)。あとで母親が撮ってくれていた映像を見せてもらったが、確かに画面に映る辛そうな妻を見て、映像だけでも十分泣きそうになった。おそらく、その場にいても励ますどころか、見ていられなかっただろう。
競馬が終わり、一目散で病院に向かったわけだが、一番最初に子供と対面したとき、実は思わず笑ってしまった。なぜなら、あまりにも自分と鼻が似ていたから(笑)。「可哀そうになぁ…」と思いながらゲラゲラ笑っていたら、妻にこっぴどく怒られた(笑)。
周囲の人間に言わせると、どうやら自分はイクメンらしい。“らしい”というのは、おむつを替えたり、お風呂に入れたり、自分ができるときにできることをやっているだけで、特別なことをしているつもりは何もないからだ。が、ジョッキー同士で話をすると、「一度もおむつを替えたことがない」という人もいて、「ホンマに!?」と面食らうことがある。考え方や時代の違いもあると思うが、自分としては、何もせずにいられるほうが不思議なくらいだ。・・・
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2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。
福永祐一
1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。
プロフィール
福永祐一の全成績
コラム
【祐一History vol.34】『2013年──良くも悪くも忘れられない年』
【特別対談(3)】北橋元調教師×福永騎手『祐一は、馬に乗ったときに人間が丸すぎる』
【祐一History vol.33】『エピファネイア 別次元の強さと陣営の覚悟』
【ユーイチの眼】『若手騎手が浮上するためには、どうすればいいか』
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