太が“競馬界の裏側”をぶっちゃけトーク!!

2015年10月13日(火) 18:00

小牧太

今週の太論は、小牧騎手のぶっちゃけトークが炸裂!

「競馬場までの交通費は、馬主さんが払うと聞いたことがありますが、本当ですか?」「同じレースに複数の騎乗依頼がきたとき、どのように騎乗馬を決めるのですか?」などなど、今回は競馬界の裏側(?)についての質問が。小牧騎手のぶっちゃけトークが炸裂!

(取材・文/不破由妃子)


ルメールはきれいに乗ってくるけど、ミルコは…

──今回もたくさん質問がきていまして、まずはこんな質問から。「競馬場への交通費は馬主さんが払うと聞いたことがありますが、本当ですか?」

小牧 うん。一応、そういう決まりにはなってるんちゃうかな。結局は、僕らが馬主さんに請求すればいいことやからね。この前、ヒットザターゲットで札幌に行ったときは、決められた金額を加藤先生経由で請求したよ。

──普段の京都開催や阪神開催のときはまた別ですよね。

小牧 それはもう、もちろんもらってないです。夏の小倉とかもね。あくまでも、重賞のために遠くに移動するときだけ。1頭の馬のために移動するときの決まりみたいなもんや。

──たとえば、その日に何頭か騎乗馬がいても、重賞で乗る馬の馬主さんに請求するんですか?

小牧 うん、そうです。

──続いては、「同じレースに複数の騎乗依頼がきたとき、どのようにして騎乗馬を決めているのですか? 先に依頼がきた馬に乗ることが多いのでしょうか?」という質問です。

小牧 それはエージェントの仕事の範疇やけど、大抵は先に依頼があったほうを優先する。ダコール(新潟記念)のときも、あとからシュウジ(小倉2歳S)の話があったけど、先約が優先や。

──どうしても、後から依頼がきたほうに乗りたいっていうことはないんですか?

小牧 それはしょっちゅうあるよ。でも、そう思っても断ったらダメ。そんなことをしたら、信頼関係が壊れるやん。目の前のレースだけじゃないからね。ずっと先のことも見据えないと。

──ジョッキーによっては、掟破りをする方も…?

小牧 天秤にかけることはあるやろね・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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