脚を溜めての逃げで人気馬を完封/JBCスプリント

2015年11月05日(木) 18:00

(撮影:高橋正和)


ダノンレジェンドの勝ちパターンを抑える

 JBCの中央の登録馬が発表されたとき、コーリンベリーとシゲルカガが補欠になっていることにちょっと驚いた。しかし一方で選定馬を見ると、それも仕方ないとも思える有力馬が、6頭の中央枠には詰まっていた。それでも最終的にタガノトネールが回避したことで、繰り上がって出走できることになったのが、補欠1番だったコーリンベリー。ここまで制したタイトルがJpnIIIのかきつばた記念だけということを考えれば幸運だった。コーリンベリーにとっては、その幸運によってつかむことができたビッグタイトルとなった。

 コーリンベリーは逃げ馬にもかかわらずたびたびスタートで出遅れることがあって、フェブラリーSでは1頭だけ大きく出遅れて10着、前走東京盃でもダッシュがつかずに後方からとなって、それでも3着に好走していた。しかし今回はスタートこそ互角だったものの、二の脚のダッシュを効かせて一気に先頭に立った。

 そしてコーリンベリー以上にスタートが注目されたのが、単勝1.6倍の断然人気に支持されたダノンレジェンド。東京盃のように外枠なら多少出遅れても馬群に揉まれることはないが、今回は真ん中より内の6番枠。ひとまず無難なスタートを切って、外から行く気を見せたポアゾンブラックを先に行かせ、3番手の外目という理想的な位置がとれた。前走で快勝しているコースでもあり、これならダノンレジェンドの勝ちパターンかにも思えた・・・

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斎藤修

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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