【落馬事故のこと】『競馬である以上、勝ち負けは大事だけども』

2015年11月10日(火) 18:01


何かに守られているような気さえした

 スワンSでの落馬から10日。改めて、関係者のみなさん、ファンのみなさん、この度はご心配をおかけして本当に申し訳ありませんでした。先週の金曜日に無事、手術も終わり、今は痛みもほとんどなく、毎日元気に過ごしています。

 netkeibaに寄せられたたくさんの応援コメントも読ませてもらったが、なんか……すごくうれしいもんだね。アンチばかりかと思っていたけど(笑)、なかには「福永がいない競馬はつまらない」と言ってくれている方もいて、すごく励みになっています。本当にありがとう。

 ジョッキーになって約20年。これまでで一番長い休養になりそうだが、強がりでもなんでもなく、不思議と精神的なショックはない。ジョッキーをやっている以上、こういった事故があることも覚悟の上だったし、仕方のないことだと思っている。今はただ、「頭を打たなくてよかった」と思うばかりだ。

 思えば、これまでにもレース中の落馬は何度もあったが、幸いにして無傷のことが多かった。今回も、あれだけ派手に落ちたにもかかわらず、肩以外は無傷。改めて、自分は運がいいと思ったし、今回ばかりは何かに守られているような気さえした。・・・

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祐言実行とは

2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。

福永祐一

1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。

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