伝統の長距離戦を制するのは/ステイヤーズS

2015年11月30日(月) 18:00


 日本の平地競走では最長距離となる一戦。今年は本レース2着2回のファタモルガーナや、3連勝中のアルバートなどがエントリー。伝統の長距離戦を制するのはどの馬か。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■12/5(土) ステイヤーズS(3歳上・GII・中山芝3600m)

 ファタモルガーナ(セ7、栗東・荒川義之厩舎)は昨年と2012年の2着馬。今年もダイヤモンドSで2着、目黒記念で3着と長丁場で力を見せている。今回は目黒記念以来のレースとなるが、適性面では抜けていると言っていい存在だけに、好勝負を期待したいところ。

 アルバート(牡4、美浦・堀宣行厩舎)は500万、本栖湖特別(1000万)、比叡S(1600万)と3連勝中。特にここ2戦は距離を2400mに延ばして豪快な差し切り勝ちを決めている。今回は更なる距離延長となるが、ここもあっさり突破できれば来年が楽しみ。

 その他、前走のアルゼンチン共和国杯で惜しい2着だったメイショウカドマツ(牡6、栗東・藤岡健一厩舎)、比叡Sでアルバートの2着だったトゥインクル(牡4、栗東・牧田和弥厩舎)、今年の天皇賞・春で5着に入ったネオブラックダイヤ(牡7、美浦・鹿戸雄一厩舎)、昨年の本レースで4着のスズカデヴィアス(牡4、栗東・橋田満厩舎)などもタイトルを狙う。発走は15時25分。

【データ分析】

人気(過去10回)…1人気は[4-1-1-4]勝率40.0%、複勝率60.0%。1〜5番人気が[7-8-7-28]複勝率44.0%、複勝回収率88%、6〜10番人気が[3-1-1-45]で単勝回収率181%と、単穴も比較的出やすい。11番人気以下が[0-1-2-39]複勝率7.1%、複勝回収率55%と大穴狙いは厳しい。

所属(過去10回)…栗東所属の馬が[8-8-7-43]勝率12.1%、複勝率34.8%で単勝回収率158%と優勢。一方で美浦所属の馬は[2-2-3-69]勝率2.6%と苦戦を強いられている。ただこの数字は6番人気以下の馬が[0-0-0-58]で数字を下げているため、関東馬でも人気馬であれば無理に嫌う必要はない。

前走レース(過去10回)…前走でアルゼンチン共和国杯を使っていた馬が[8-3-6-41]勝率13.8%、単勝回収率が202%と好成績を残している。ここで敗れた馬でも、着差が1秒以下であれば[5-3-3-10]勝率23.8%、複勝率52.4%。単勝回収率は343%と高い数字が出ている。更にこれらの条件を満たした馬が内枠(1〜4枠)に入ると複勝率71.4%と信頼度が増す。

◆ファタモルガーナ

・陣営コメント/佐藤調教助手

「前走(目黒記念3着)後は放牧に出してじっくりと調整。ここを目標に帰厩させ、その後は順調に調整できています。いつもどおり、ゲートの確認も行っていますが、落ち着いていて特に問題ありませんし、久々の割には緩んだ感じもありません。中山コースも決して悪くありませんし、この距離は合うので、なんとかいい結果を期待したいですね」

・血統診断/望田潤
 母母デンコウセッカはスイートピーSに勝ちオークス4着。母父エリシオは凱旋門賞馬で、母父に入るとアドマイヤラクティやコスモヘレノスなど牡には長丁場向きのスタミナを伝える。本馬のように母系にVaguely Nobleの血を引くディープインパクト産駒は・・・

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