2015年12月18日(金) 19:30
香港のシャティン競馬場で行われたロンジン香港国際競走を取材してきました。
香港の競馬場で配っていたキャップ
ご存知のとおり、香港マイルをモーリス号が制し、フィナーレを飾る香港カップをエイシンヒカリが制し、ヌーヴォレコルトが2着という成績。参戦した日本馬10頭のうち、3頭が上位に入るという大健闘でした。特にエイシンヒカリの逃げは実に小気味よかった。日本でのレースを知っている方なら、三分三厘で「あ、これはいけるかも」と思われたことでしょう。エイシンヒカリらしい、押し切り方に多くのファンの方が満足されたのではないでしょうか。わたしもそのひとりです。
さて。わたしもいろんな国の競馬を見せていただきましたが、中でもこの時期の香港遠征はおすすめです。今回はその理由をいくつかあげてみることにします。
まず、パドックをはじめ競馬がすごく見やすい。
香港マイルのパドック ダノンプラチナ
シャティン競馬場が全体的にほどよくコンパクトにまとまっています。特筆すべきはパドック。ほどよいすり鉢状につくられていて、すごく見やすいです。高い位置からでも、しっかり馬体をチェックできるし、最前列に下りれば息遣いも感じることができます。日本だと馬たちが歩く位置とファンを遮る柵のあいだに生垣や花があったり、警備員さんが立っていたりと結構距離があります。でも、香港の場合はほんとにすぐそこに馬たちがいるんですよ。
ウイナーズサークルや検量室前もそんなかんじで、なんか近い感じがしますよ。この距離感をぜひ皆さんにも体感していただきたいですね。
次に、ファンサービスがいい。
昨年もそうでしたが、香港ではこのレースに訪れた人たちにキャップをプレゼントしています。地下鉄の出口の目の前に競馬場の入り口があるのですが、そこで一人一人に配っているのです。先着順なのかもしれませんが、午後2時半ごろ見に行ってもまだ配っていましたから。数量にはかなり余裕があると思われます。香港土産にするもよし、自分のための記念にするもよしでしょう。
そして「君が代」が聞ける確率が高い。
香港国際競走の場合、毎年かなりの頭数の日本馬が参戦します。凱旋門賞やドバイもいいのですが、やはり日本馬優勝の確率は実績をみてもこの一連のレースが高いのは明らかです。
香港の芝コースは芝が脚にからみつくような馬場といわれていますが、今年に限っては比較的軽めで日本馬に有利といわれていました。そのように日本に近い馬場で行われる分、日本馬も実力を発揮しやすいわけです。
かつて、アテネ五輪を観戦に行ったのですが、あのときはメダルラッシュで「君が代」を何度も聞くことができました。今回の香港遠征では、あのときの興奮がよみがえってきました!この地で同じ日に「君が代」が二度も聞けるとは、夢のようでした…。
エイシンヒカリ
4時間ほどで日本と行き来できますし、時差も一時間。いまは飛行機代もかなり安いものがありますから、下手すると国内旅行より安く済むのではないでしょうか。国内の延長くらいな気分で、気軽な気持ちでフラッと遊びにいける。それが香港だと改めて思いました。香港にはもうひとつ、ハッピーバレー競馬場があるのですが、わたしはまだ未体験ですし。ぜひ、また近々行ってきますよ!
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花岡貴子
デジタルレシピ研究家。パソコン教師→競馬評論家に転身→IT業界にも復帰。競馬予想は卒業したが、現在も栗東トレセンでニュースやコラム中心の取材を続けている。“ねぇさん”と呼ばれる世話焼きが高じ、AFPを取得しお金の相談も受ける毎日。公式ブログ「ねぇブロ」(http://ameblo.jp/takako-hanaoka/)
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