恒例となってきた“ダービー予想”、最有力候補は…

2016年01月09日(土) 12:00


私にとってのビッグニュースが相次いだ年末年始

 年が改まりました。競馬ファンのみなさん、今年もnetkeiba.comならびに当コラム、そしてテレビ東京(BSジャパン)ウイニング競馬をよろしくお願いします。

 去年最後の当コラムで恒例の年間十大ニュースをご披露させていただきましたが、その後の年末から年始にかけて、私にとってのビッグニュースが相次ぎました。

 1つは私事ですが、有馬記念の馬券が当たったこと。といっても、馬連とワイド3通りが当たっただけ(なんで3連複を買わなかったんだ、と突っ込まないでください)。ごく庶民的なモツ焼き屋サンにテレビ東京の増田、野沢アナを連れて飲みに行ったらなくなっちゃったくらいの“小儲け”でしたが。

 もう1つは、ばんえい競馬の馬券がメチャメチャ売れたこと。去年12月27日から今年1月5日までの8開催日の総売上が11億5238万4800円に達しました。昨年の同時期が8億5741万5900円でしたから、ナント前年度同時期比34.4%の大幅増です。

 8日間のうち、1日の売上が1億円を下回ったのは、有馬記念当日の12月27日だけ。帯広記念が行われた1月2日は1億9498万9200円を売り上げ、もうちょっとで2億円というところまで行きました(もし2億円を超えていたら、今世紀初の出来事だったかも)。

 2006年末に廃止寸前のところまで追い込まれたばんえい競馬の売上がこんなに回復するとは!ファンのみなさんのご支援には、主催者に成り代わりまして厚く御礼申し上げます。

 でも、この上昇ムードがいつまで続くのかは不透明。さらに「地方競馬に吠える」の斎藤修さんがご自身のブログに「(重種馬)生産者の高齢化と生産頭数の減少という課題は引き続き残る」と書いているとおり、競馬開催の根幹に関わる重要な問題は解消されていません。また、正月の川崎競馬場ばんえいイベントに“出演”した帰り道、後ろのほうから「ばんえいは馬がかわいそうだよな」という声が聞こえてきたように、あのスタイルの競馬を快く思っていない方々がいるのも事実。そういう方々への“説明責任”も地道に果たしていかなければならないと思います。

 さて、ここ数年、年初の当コラムには、その年のダービーや有馬記念の大胆予想を書いてきました。それが恒例になっちゃったので、今年もダービーを予想します。ズバリ、最有力候補はリオンディーズでしょう!

 05年に阪神コースがリニューアルオープンして以来、阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち馬からオークス、ダービー馬が次々に輩出されました。距離は1600メートルでも、大回りで直線の長いコースで争われるため、実力馬が能力を不利なく発揮できるようになったから、と思われます。そこで、14年から阪神に舞台を移した朝日杯がダービーに結びつくのではないか、と考えたわけです。

 とはいえ、他にも気になる馬がいるんですよ。それについては、次回の当コラムで!

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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