【騎手 それぞれの道】柴田未崎騎手(2)『自分を信じて頑張れば絶対にできる』

2016年03月14日(月) 12:00

おじゃ馬します!

▲大好きなミュージシャンと岩田騎手からもらった、大切な言葉とは?

毎年3月は新人騎手のデビューの時。特に今年は女性騎手の誕生で、例年以上に大きな注目を集めています。しかし、新たな仲間を迎えるということは、ライバルが増えるという意味でもあります。横一戦でデビューしてからは、誰ひとりとして同じ道を歩むことのない世界。生き残っていくためにどんな道を選び、どんな決断をするかは自分次第。今週は柴田未崎騎手の後半をお届けします。「騎手復帰」「栗東移籍」という大きな決断をした未崎騎手。いろいろな経験をした未崎騎手が得た、人生の教訓とは。(取材:東奈緒美)


(前回のつづき)

無駄なことはひとつもない

 未崎騎手の表情からも、生き生きされているのが伝わってくるのですが、改めて、「騎手復帰」「栗東移籍」を決断して良かったですか?

未崎 はい。成績面はなかなか厳しくて、乗り鞍も思ったようには増えてないですけど、それでも騎手としての生活がすごく充実してます。いろいろと悩みましたが、決断して良かったですね。

 お兄さんの大知さんにご相談することもあるんですか?

未崎 大知とはあまり話をしないんですよ。というのも、彼も自分の仕事に集中しているようなので、あまり機会がないんですよね。

おじゃ馬します!

▲未崎騎手が騎手試験に再合格した際に兄弟で記念撮影 (左)大知騎手(右)未崎騎手 (撮影:佐々木祥恵)

ここまでいろいろと経験してきましたが、振り返ると、無駄なことって何もないんですよね。3年間助手の仕事をしたことも、無駄ではなかった。馬のことで知らないことが多すぎましたもんね。馬の手入れをしたり、治療に立ち合ったり、馬を扱うことの原点に戻れたといいますか。

 困難な道こそ、遠回りでも何かの役に立ってるんですね。

未崎 その人に必要なこととして、用意されてるんだろうなって思います。だから、出来ることを一生懸命やった方がいいです。実は助手の時に、調教師試験を受けたことがあるんです。・・・

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東奈緒美・赤見千尋

東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。

赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。

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