【坂井瑠星×藤岡佑介】第1回『“父親がジョッキー”の子供たちは…』

2016年08月24日(水) 18:01

with 佑

▲今週からのゲストは坂井瑠星騎手。佑介センパイが注目ルーキーの素顔に迫ります!

先週までは“熊本の被災地支援イベント”のレポートをお届けしてきましたが、今週から通常の対談コラムに戻ります。ゲストはルーキーの坂井瑠星騎手。父は公営・大井競馬所属の坂井英光騎手、自身の所属は全国リーディングを独走中の栗東・矢作芳人厩舎。藤田菜七子騎手をはじめ個性派ぞろいのこの世代、坂井騎手の気になる素顔とは!? まずは、競馬関係者を父親に持つ子供のあるある話から!(構成:不破由妃子)


戸崎圭太騎手を目の敵に!?

瑠星 佑介さん、今日はよろしくお願いします!

佑介 瑠星とは、矢作厩舎つながりで普段からけっこう話をする機会があるけど、こうやってじっくり話をするのは初めてかもね。

瑠星 そうですね。いろいろな先輩方からアドバイスをいただきますが、なかでも佑介さんは特に気に掛けてくださって、こういう場にも呼んでくださったりして。いつも本当にありがとうございます。

佑介 瑠星は上手いからね。俺も含めて、先輩たちも教え甲斐があると思うよ。祐一さんも、アンちゃんの頃から瑠星には目を掛けているし。それにしても、背が高くて手足が長いよな。体重も軽そうだし、顔が小さくてモデルみたいだよ。(※身長167.5cm、体重44.3kg JRA発表)

瑠星 そんなことないです! 体重はちょっと軽すぎるくらいです。

佑介 そういえばこの前、瑠星と足の長さを比べたとき、現代っ子との違いを目の当たりにして、ちょっと悲しくなった…(苦笑)。さっそくだけど、瑠星のお父さんは、大井で活躍されている坂井英光さん。ジョッキーを目指したのは、やっぱり自然な流れ?

with 佑

▲坂井瑠星騎手の父、公営・大井競馬所属の坂井英光騎手(撮影:高橋正和)

瑠星 そうですね。幼いころから競馬ばかり観ていましたから。自分も騎手になるんだと自然と思うようになりました。

佑介 やっぱりそうだよね。最近気づいたんだけど、親が同じ競馬関係者でも、ジョッキーの子供と厩務員の子供は全然違う。俺の場合、父親が当時は厩務員だったから、担当馬が走るにしても月に2走くらいで。だから、競馬を観るにしても、父親の担当馬が出走するときと、あとはGIくらいなものだった。でも、うちの息子を見ていて思うのは、ジョッキーの子供は毎週父親が競馬に乗っているから、中央でいうと土日はずっと競馬を観てる。そのぶん目が肥えるというか、子供ながらに自然と競馬がわかるようになるんだよね。

瑠星 確かにそうかもしれません。僕の父親は毎日のように競馬に乗っていましたから、それこそ毎日オタクのように観てましたよ(笑)。

佑介 それってある意味、英才教育のようなものだよね。しかも、無理やりではなく、純粋に興味を持って観ているから、勝つ馬がどういう競馬をしているのかとか自然と頭にインプットされていく。将来、競馬関係の仕事に就くとしたら、そういうのって大きなアドバンテージになるんじゃないかって最近思う。・・・

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「with 佑」とは

JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

藤岡佑介

1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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