【減量復活】原田和真騎手(1)『早く独り立ちしたかった 騎手を目指した背景』

2016年10月05日(水) 18:01

今月はますます注目の若手騎手・原田和真騎手

JRAのルール改正により今年の3月1日から、見習騎手の負担重量の減量期間が、免許取得後3年未満から5年未満へと延長されました(共に勝利数100回以下)。それに伴い改めて減量が適用されることになった原田和真騎手にスポットをあてます。新ルールの恩恵も受け、デビュー5年目にしてキャリアハイの13勝をマーク(10月5日現在)。今秋ますます注目の、若手騎手の素顔に迫ります!

(取材・文/大薮喬介)


少年時代は空手大会で優勝する逸材

―― 一般家庭で育ったとお聞きしたのですが、どうして騎手を目指すようになったのですか?

原田 父が競馬好きだったんです。その父がいくつか事業で失敗をして、家がそれほど裕福ではなかったというのもあります。中学に上がる頃には公立高校に行くか、何か仕事をするか決めておけと親には言われていました。母が内職をしたりしていて、僕も手伝ったりしていたんです。まぁ、そういう家庭環境ということもあって、家を出たいなと思っていたんですよ。だから、寮生活ができるところがいいなと。

――それで騎手を目指したわけですか、内職を手伝っていたそうですが、どんなことをしていたんですか?

原田 僕が手伝ったのは、化粧品を入れる箱を組み立てていました。だから、箱が部屋中に山積みでしたよ。

――ご兄弟はいらっしゃるんですか?

原田 兄と妹がいます。真ん中なので、自由というか、親も放任していましたね(笑)。兄はよく怒られていましたけど、僕はあまり怒られていなかったんです。

――少年時代は何かスポーツをしていたんですか?

原田 空手を習っていました。僕は小学校に上がる前から小さくてガリガリだったんです。それで、身体を丈夫にする目的で両親に道場に連れられていったのが最初です。正直、僕は行くのが嫌だったんですよ。だから、よく泣いていましたね(苦笑)。京都の道場に・・・

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