2016年10月21日(金) 12:00
さて話は変わり、今週は牡馬3冠のラスト1冠をかけた戦い菊花賞となりますね。前哨戦を終えて、ディーマジェスティとサトノダイヤモンドの2強ムードですが、前哨戦から何を感じたか?ディーマジェスティにおいては、迫力ある走りとパフォーマンスで菊に王手をかけたと思える一方で、スタートと二の脚は速いタイプではないところも。京都の3000mは、スタート地点から直ぐにコーナーとなり、長距離ゆえにペースが落ち着く流れ。
以前に岡部幸雄さんが、「長距離だからこそ、スタートが肝心」と仰っていましたが、例えばスリーロールスがスタート直後に好位のインに潜り込んで勝利した内容などを振り返ると、本当に重要だなと感じます。よってその点だけが気がかりでもあるのですが、コンビ力はメンバー中最強。二ノ宮調教師と蛯名騎手のこれまでの歩みもさることながら、この馬に関してもオーナーの代理人である男性が、しっかりと皆の架け橋となり、チームで挑んでいます。
1番人気で負けた日本ダービー後も、席を設け皆でお疲れさま会を美浦近郊の飲食店で開いた様子。最近は一昔前ほど呑み会を開く厩舎が極端に減りましたが、今にして思うと、ああいう会こそ大事なのではないかな?と思います。スタート、そして体型を見る限り3000mは少し長い気もしますが、コンビ力で全てを乗り越えてしまいそうな気もします。
一方のサトノダイヤモンドですが、前走は珍しく道中エキサイティングしていたと思えますし、担当の中澤助手はいつも慎重派ではあるのですが、この馬だけに関しては皐月の時もダービーの時も強気でした。それが前走の神戸新聞杯の時だけは、「もう少し、時間がほしかったかな…」と、口数が少なく心配なようでした。確かに馬体重こそダービーとは変わらなかったものの、少し寂しく映ったようにも。それでも勝つのだから、やはり能力が高い証拠。
また振り返ると、休み明けとなった皐月賞も馬場入りなどテンションが高めでした。よって、「神戸新聞杯もそうだったけど、休み明けは気が高ぶってしまうのだと思う。でも次のダービーでは落ち着いていたように、今回も確証はないけどそうなる気がする」と中澤助手。馬体も前走とはまるで違い、素晴しい体に。こちらも期待できると思います。
そして上記2頭以外で気になるのは、カフジプリンス、ミッキーロケット、プロディガルサン、レッドエルディストまで。
それでは皆さん、よき週末を。ホソジュンでしたぁ。
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細江純子
愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。
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