【重賞初制覇】中内田充正調教師(4)『シェイク・モハメド殿下の言葉で気持ちを引き締めて』

2016年10月24日(月) 12:01

おじゃ馬します!

▲最終回の今週は“一戦一戦にこだわる”中内田厩舎の仕事ぶりに迫ります

イギリス、アメリカのトップ厩舎で経験を積み、日本へ帰国した中内田調教師。橋田満厩舎での厩務員、調教助手を経て、難関の調教師試験を5年で突破しました。厩舎のポリシーは「一戦一戦にこだわること」。負けることの方が多い競馬ではあるけども、どんなレースでも全力で勝ちを掴みにいく。最終回の今回は、そんな中内田厩舎の仕事ぶりに迫ります。(聞き手:東奈緒美)


(前回のつづき)

日本馬がまだ勝ってないブリーダーズCを狙いたい

 2007年に帰国されて橋田厩舎に入られましたが、日本に帰るのがこのタイミングだったというのは?

中内田 フランケル厩舎にお世話になった後、ロバート・スキャノンの育成場で2歳のトレーニングセールの勉強をさせてもらっていたのですが、そこの主人が亡くなったんですね。海外でたくさん経験を積ませてもらったし、もう自分でやるしかないと思って、日本で調教師になろうと思ったんです。

 ちなみに、イギリスの大学を出ていらっしゃいますが、それでも日本の競馬学校には入らないといけないんですよね?

中内田 もちろんです。年齢的にギリギリ滑り込んで、半年間きっちり勉強しました。海外での経験はあったとはいえ、改めて日本で学ぶというのは新鮮だったんですよね。日本の競馬のルールであったり、教えてもらって。

 トレセンに入ってから5年というスピード合格で、技術調教師として藤原英厩舎と角居厩舎で学ばれたという。

中内田 そうですね。藤原厩舎では攻め専の1人のような感じで、重要な追い切りにも乗せていただきましたし、先生が馬術に長けた方なのでその辺も丁寧に教えてもらいました。角居厩舎ではルーラーシップの香港遠征に同行して、海外遠征について教えていただきましたね。お2人とは今でも親しくさせてもらっていて、厩舎経営のこと馬作りのこと、海外のことを話していたら、いつの間にか2、3時間経ってたこともありました(笑)。

 どちらもトップ厩舎ですし、学ぶものがたくさんありそうです。・・・

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東奈緒美・赤見千尋

東奈緒美 1983年1月2日生まれ、三重県出身。タレントとして関西圏を中心にテレビやCMで活躍中。グリーンチャンネル「トレセンリポート」のレギュラーリポーターを務めたことで、競馬に興味を抱き、また多くの競馬関係者との交流を深めている。

赤見千尋 1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミック」で連載した「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍。

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