2016年10月29日(土) 12:00
まず30日。私は、天皇賞・秋の実況をテレビ東京の増田アナウンサーに任せ、川崎競馬場で天皇賞予想&JBC展望トークショーに出演します。その夜、羽田からオーストラリアに飛んでメルボルンCをナマ観戦。すぐにトンボ返りして、3日はBSジャパンのJBC中継で実況を担当する予定。体力とともに、馬券購入の資金力も問われる数日間になりそうです。
メルボルンCは2007年以来、久々の現地観戦となります。その前年、デルタブルースが勝った時も見に行っていたのですが、あの時の馬券を当てられなかった悔しさは今も忘れられません。
わりと平坦なコースでそんなに“重くない”芝の長距離戦なので、以前から日本のステイヤーが出て行けば勝負になると思っていました。06年は、日本からデルタブルースと同きゅう舎のポップロックが挑戦。どっちかが勝ってもおかしくないと、2頭を1着に固定して3連単のフォーメーションを買ったのです。ただし、いくら何でもワンツー(同きゅう舎なので“親子ドンブリ”)はないだろうと、2着のところには両馬をマークしませんでした。そうしたら…。
素直にそういう組み合わせも買ってかなりの(1000倍をはるかに超えていた)大穴馬券を当てた須田鷹雄サンと目黒貴子サンの隣で、悔し涙を必死にこらえて顔をゆがませていた私でありました。
でも、とにかくメルボルンCを当てるのは難しいんですよ。ここ5年の1〜3着馬の実績を調べてみても、特徴はバラバラ。逆に言えるのは、今季(オーストラリアのトップホースが走るシーズンは9月から4月くらいまで)に入って立て続けに好走している馬はなかなか来ない=近走の着順が大してアテにならないということなんです。
芝2400メートル以上の出走経験が複数回あればひとまず勝負になる条件はクリア。あとは、ハンデが50.5〜56.5kgの馬がよくて、トップハンデ馬はだいたいダメ。前年に出走して着外に負けていたのに、その時よりハンデが重くなってしまった馬もまず狙えません。さらに、近走の成績がいい馬はよくないというのを反映してか、ここ10年の1番人気馬10頭の成績は1勝3着1回と苦戦を強いられています。馬齢なら5、6歳が優勢。オーストラリア初出走となる馬は、もう20年以上勝っていない、というのも覚えておいたほうがいいでしょう。
さぁ、どの馬を買いましょうか。先に上位人気馬を紹介したときにピックアップしたアルマンダンはとりあえず買いますが、エクソスフェリックも加えてみるつもりです。カレンミロティックは勝つまでは厳しいようですが、2、3着には押さえておきますか?
バックナンバーを見る
このコラムをお気に入り登録する
お気に入り登録済み
お気に入りコラム登録完了
矢野吉彦「競馬最前線」をお気に入り登録しました。
戻る
※コラム公開をいち早くお知らせします。※マイページ、メール、プッシュに対応。
矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
コラム
【日本馬で韓国重賞制覇】 「人馬とも現地のスタイルに」海外経験で得た強みと展望 /藤井勘一郎騎手インタビュー(前編)
ニュース
【凱旋門賞】初の海外馬券発売 売り上げは41億超えに
日本の競馬にはない韓国競馬の良さ/トレセン発秘話
リオ五輪を終えて
競輪
競輪を気軽に楽しもう!全レース出走表・競輪予想、ニュース、コラム、選手データベースなど。