インカンテーション復活条件/トレセン発秘話

2017年02月15日(水) 18:00


◆ムキにならず、ゆったり走れるかどうか

 かつて“坂路の重鎮”として知られた松元省一元調教師は「機械はアテにならん」と言い放ち、坂路の自動計測装置を一切信用しなかった。

 どうやって時計を計っていたかというと、坂路モニターに映るハロン標識ごとに赤線を引っ張り、そこを目安に自分でストップウオッチを押して計測していたのだ。「頑固な人だな」と思いつつも、「表示エラー」があるたびに、省一師が妙に誇らしげな表情をしていたのが、今、思い返すとなんともかわいらしい。

 2012年に坂路の計測システムがバーコードからICチップ方式に変わり、表示エラーは格段に減ったが、それでもまれに計時不能は生じ得る。そんな時でも、大抵は登坂した“痕跡”として馬名だけはモニターに表示されるのだが、先週9日にフェブラリーSに向けた1週前追い切りを行ったインカンテーションに関しては・・・

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東京スポーツ

2010年に創刊50周年を迎えた夕刊紙。競馬確定面「競馬トウスポ」(大阪スポーツは「競馬大スポ」、中京スポーツは「競馬中京スポ」)は便利な抜き取り16ページで、中身は東スポグループだからこその超充実ぶり。開催3場の全36レース(2場開催の場合は全24レース)の馬柱を完全掲載しています。

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