ルメール騎手も登場した公開調教見学ツアーの様子をご紹介します!

2017年04月11日(火) 18:00

公開調教見学ツアー1

桜花賞公開調教見学ツアーの様子をお知らせします!


ルメール騎手「ファンの皆さんの応援が一番!」

 さあーみなさん、大阪杯・キタサンブラックの圧勝劇に続いて、桜花賞・レーヌミノルの圧巻の勝利は見事でしたね。謙一(池添騎手)の執念の勝利だったと思います。昨年は、悔しい2着。2センチ差に泣いたレースでしたからね。同じことは繰り返さない思いで臨んだことでしょう。見事に桜が満開に咲きましたね。

 満開の桜の中をレーヌミノルと池添騎手が抜群の手応えで抜け出してきたときは、「おー、すごい!」と唸り声を上げましたが、すぐ後ろには2歳女王ソウルスターリングが迫っていました。我慢、我慢と思いながら気を抜けないミノルを追い出す気迫が伝わってきましたね。

 池添騎手はのちのインタビューで「何とか踏ん張ってくれ!ゴール早く来てくれ!」という気持ちだったと語っていました。見せ鞭を使いながら最後まで集中させ半馬身差で押し切る。大レースに強い謙一の本領発揮でした。やっぱり強い精神力だなーと思います。おめでとう!!

 クラシック第一弾を制覇し夢が広がりましたね。次走は、NHKマイルか樫か?楽しみですね。また強いミノルの走りをファンのみなさんで楽しみましょう。

 本田調教師も騎手時代と調教師でのダブル制覇。おめでとうございます!

***

 今週は、そんな激走の前に行われた桜花賞公開調教見学ツアーの様子をお知らせします。レースが終わった後での報告で恐縮ですが今後のレース予想の参考にしてください(大穴狙い?)。栗東トレーニングセンターではGIレースが始まると、ファンの皆さんに向けての公開調教が行われています。

 一般募集した中から選ばれた人たちが参加できます。この日も24名くらいのファンの方々に朝早くから参加していただきました。

 案内役は細江純子さん、そして僕も少しだけお手伝いさせていただきました(お邪魔だったかな?)。

 AM6:30に、トレセン事務所前に集合。トレセンでは天狗と言われているちょっと小高い丘の上にマイクロバスで向かいました。調教コースが一望できるスタンドから調教の様子を見学しながら、ファンの皆さんに調教の様子をお話しします。

 Eコース・Cウッド・坂路調教などのコース案内や、調教の様子の話をしていると、ルメール騎手がゲストで来てくれてファンの皆さんは大喜び。話は2歳女王ソウルスターリング号(桜花賞・1/2+クビ差3着)のことに集中しました。

公開調教見学ツアー2

ファンの方と記念撮影に収まるルメール騎手

ルメール ライバルが多いから勝つのは難しいですが、僕の馬が一番強いと思っています。不安はありません。

(レースでは、5・6番手につけ、いつものようにスッと上昇し流れに乗っていましたが、馬場の不利があったかも?馬体も完璧なくらい仕上がっていたと思うし、パドックの様子もよかったです)

公開調教見学ツアー3

調教に騎乗するルメール騎手

細江 気になる馬はいますか?

ルメール やはりアドマイヤミヤビです。乗っていたからその強さがわかっているからね。オークス向きの馬かな?とも思います。ミルコ・デムーロ騎手が手綱を取るしこの馬もチャンピオン級の馬だからね。最大のライバルだよ(笑)。

 後は…(そっと競馬ブックを覗き込むルメール騎手。日本語が上手ですが字も読めるのには驚きでした)豊さんのリスグラシューかな?豊マジックが怖いですよ(爆笑)。

公開調教見学ツアー4

アドマイヤミヤビについては「オークス向きの馬かな?」

細江 週末は天候が悪くなりそうですが、その辺りはどうですか?

ルメール フランケルの仔だし母にも乗ったことがあります。似ているからしっかり走ってくれると思います。無敗で来てるから強さを証明しないとね。調教でも(南Wで)68秒台で出来ているから大丈夫。阪神への輸送も慣れてきたからね。前走でもスタートもよく5・6番手でレースを進めて、上がり3ハロン33秒台で走ってる。スピードもハートも強い馬。大外枠は少し嫌ですけど、いいポジションをとっていける馬だからあまり心配はないです。ファンの皆さんの応援が一番!よろしくお願いします。頑張ります。

 参加の皆さんから盛大な拍手を送られました。

公開調教見学ツアー5

ファンの方への豪華なプレゼントに、サインも!

 4/15(土)に中山グランドジャンプが行なわれるので、僕も少し、ジャンプレースのことをお話しさせていただきました。

細江 まずは…同期でしたよね?

常石 ちょっと記憶が悪くなってるけど覚えていますよ。花の12期生です。女性騎手が初めてのデビューで話題になったよね。

細江 そんなこともありましたかね?(爆笑)。恥ずかしいから、話をジャンプレースに変えて…障害馬は騎手がひとつひとつ教えていくんでしたよね。私は乗ったことがないので分からないんですが。

常石 そうなんですよ。初めから飛べる馬はいないですね。怖がりですよ。

細江 そんな馬があんな高い柵を超えられるようになるんですか?

常石 横木1本を跨ぐ練習から始めてゆっくりと教えていきます。馬は賢い動物ですからすぐに覚えてくれます。僕のように覚えの悪い馬にはちょっと厳しく見せ鞭なんかして、ここを超えないと次へは行けないよと教えますね。

細江 そうなんですか!常石君こわーい!(爆笑)。

常石 ちょっと厳しくしないと、中途半端だったら馬も人も危険ですよ。

細江 あー、そうですよね。しっかりジャンプすることを教えていかないと危険がともなってくるんですね。よくわかりました。それがジャンプレースに乗る騎手が醍醐味と言われるところなんですね。

常石 自分で作った馬と一緒に飛ぶ。これが人馬一体でしょう。

細江 素晴らしい!でも騎手によっていろいろな方法があるようですね。

常石 西谷騎手がつくる馬はいいですね。乗り易いし完璧に飛んでくれます。先輩は作るのも乗るのも上手いですよ。馬のことを知りつくしてると思います。

細江 では15日の中山グランドジャンプは、その辺りがねらい目ですね。

常石 それを踏まえた上で、ジャンプレースは距離が長いので、レースの上手い馬や馬場状態も考えて、馬券を選んでくださいね。

細江 ありがとうございました。皆さん是非高配当をゲットしてくださいね。常石君、またね。

常石 お邪魔しました。ありがとうございました。

 この後、ミルコ・デムーロ騎手もゲストに登場して、また一段と盛り上がりました。

***

公開調教見学ツアー6

ファンの皆さんと身近に話せて、感謝です!

 公開調教見学ツアーに参加させていただきありがとうございました。ファンの皆さんと身近に話せて、記念写真も撮っていただいて、感謝です。なかなか面白い企画ですので競馬場でのライブ観戦とともに、こんなイベントにも参加してください。

 また競馬場ではレース終了後や昼休みなどにバックヤードツアーもあります。僕も参加していますのでどんどん参加してください。普段は入れない場所へ行き、競馬の新たな醍醐味を味わっていただくことができると思います。

 今週は4/12(水)に、皐月賞の公開調教見学ツアーが行われます。案内役は蜂屋薫さんです。今週は間に合わなかった方でもまだまだ続きますから、ぜひ調教見学ツアーに応募してください。お待ちしています。

つねかつこと常石勝義でした。

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常石勝義

常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

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