競馬場グルメ第1弾は、門別!

2017年08月08日(火) 18:00


◆門別に行ったら食べなきゃソンというレベルのドライカレー

 北海道の夏はみじかい。

 北海道で、夜でも半袖のシャツでいられるような、夏といえる時期は7月下旬から8月上旬のわずかの間だけ。

 冬は極寒、夏はときに猛暑という気候の帯広あたりでは今年、7月中に30度超の暑い日もあったようだが、8月に入った途端に秋の空気なのだと。

 ホッカイドウ競馬の6カ月半の開催もあっという間だ。

 先週8月3日までの開催が、ホッカイドウ競馬全15回開催の第8回開催で、ちょうど中間。1日に行われた2歳馬によるブリーダーズゴールドジュニアCは、まさに折り返し地点。勝ったのはサザンヴィグラス。栄冠賞からの連勝で、デビューから3連勝。ひとまず今シーズンの北海道2歳戦線で頭ひとつ、いや、2、3馬身ほども抜け出した形だ。

 今週から後半戦に突入する門別競馬場には、今年もオイシイものがよりどりみどり。

 というわけで、7月に新装開店となったこのコラム。「たまにグルメネタも入れてください」ということを編集部から言われていたので、1、2カ月に一度くらいは競馬場グルメを取り上げましょう。

 というわけで、まず門別競馬場は、昨年あたりから話題沸騰のドライカレー。

斉藤修

門別競馬場で話題沸騰のドライカレー。このボリュームでなんと500円!

「ドンっ!」という吹き出しを写真に付けたくなってしまうほどボリュームたっぷりなドライカレー。これがなんと!500円。そしてこれにオプションで150円のジャンボコロッケかメンチカツを乗せるのが定番となっていて、写真はコロッケのほう。

「何を食べてもおいしい」というのが誇張でも何でもない、ポラリス☆スタンドにある『小径(こみち)cafe』の一押しだ。なんといってもルーがたっぷりなのがうれしい。

 カレーのおいしさとは、どのように表現したらいいのだろう。小径cafeのドライカレーはもちろん手作りではあるらしく、ひとことで言えば「スパイシー」というのがまず当てはまる。

 誰が食べてもおいしい……とは言わない。世の中にはカレーが嫌いという人もいるようで、某競馬女性キャスターに「カレー嫌い」と言われたときにはちょっと面食らった。いや、嫌いとは言ってなかったかも。「自分から進んでは食べたくない」というようなニュアンスだったかもしれない。だから、カレーを普通に食べる人なら間違いなくおいしいというに違いない、という程度にとどめておく。

 なぜコロッケかメンチを乗せるかといえば、これも、おいしいからとしか言いようがない。このドライカレーとコロッケもしくはメンチカツのコンビは、門別競馬場に行ったら食べなきゃソンというレベル。

 そしてもうひとつ、門別競馬場で今年、じわじわと人気上昇なのが、こちら。

斉藤修

今年に入りじわじわと人気が上昇しているケバブ

 ケバブ。

 写真の撮り方でちょっとこぢんまりと見えるかもしれないが、ボリュームはなかなかのもの。常にご飯大盛り、おかわり自由でないと満足しないという人は別だが、普通の人なら一食分として満足できる量はある。それが500円。

 常設店ではなく、軽自動車を改造したキッチンカーで、出店は不定期だが重賞の開催週には出ていることが多いらしい。

斉藤修

軽自動車を改造したキッチンカー。重賞の開催週には出ていることが多いらしい

 袋状のピタパン生地に肉や野菜を挟んだ「ケバブピタ」と、トルティーヤ生地で肉や野菜を挟んだ「ケバブラップ」とが選べる。ソースは、ホットチリ、ミックス(ホットチリとマイルドのミックス)、マイルド、テリヤキマヨ、シーザー(シーザーサラダのソース)の5種類から選ぶことができる。で、写真は、ケバブピタのホットチリ。

 香ばしく焼かれた肉片には、どのソースもよく合う(と思う。じつはまだ写真のホットチリしか食べていない)。肉はある程度まとめてカットしているようだが、狭い車内に店員さんはひとりで、注文ごとにひとつひとつ包んでいるので、タイミングによっては行列ができてしまうこともある。が、それだけファンが多いということでもある。

 今シーズンのホッカイドウ競馬は、道営記念が行われる11月9日まで、残り3カ月。門別競馬場には、ほかにも、「とねっこジンギスカン」や「いずみそば」など、行ったら食べたいと思うものがいくつもある。毎週競馬場に通えるならいいが、1シーズンにせいぜい3、4回という遠征組にとっては、どれを食べようかと苦悩することになる。

 さあ行こう、門別競馬場を食べに。

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斎藤修

1964年生まれ。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』解説。NAR公式サイト『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』等で記事を執筆。ドバイ、ブリーダーズC、シンガポール、香港などの国際レースにも毎年足を運ぶ。

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