2017年10月14日(土) 12:00
◆穴馬を探すならこのレースで敗れた馬!
今週は秋華賞。オークス馬が不在で、前哨戦のローズSが波乱になりましたから、スンナリ収まるとは思えないんですけどね。
そこで調べてみたのが、ローズSで5番人気以下の馬が勝ったときの秋華賞の結果。秋華賞創設の1996年から去年まで、そういうことは5回ありました。
まず、穴を開けたローズS勝ち馬の秋華賞成績は次のとおりです。 00年ニホンピロスワン11着(3番人気) 04年レクレドール6着(3番人気) 08年マイネレーツェル15着(5番人気) 09年ブロードストリート2着(3番人気) 15年タッチングスピーチ6着(2番人気)
馬券圏内に来たのは09年だけ。これも、2位入線馬ブエナビスタの降着によって連絡みしたものでした。さらに、00年、04年、15年のローズS馬はいずれも桜花賞+オークス不出走。今年のラビットランはこのタイプなので、過信は禁物かもしれませんよ(もし来ちゃったらゴメンナサイ)。
では、秋華賞上位の結果は? 00年は10番人気のティコティコタック、08年は11番人気のブラックエンブレムがそれぞれ優勝し、2、3着にも人気薄馬が来たため、レース史上に残る大波乱となりました。
さらに04年も、勝ったのは2番人気のスイープトウショウでしたが、2着5番人気、3着10番人気で3連単249510円の高配当を叩き出しています。
逆に、09年は桜花賞+オークス2着で2番人気のレッドディザイアが優勝、ブロードストリート(オークスで4着に健闘)が2着、桜花賞+オークスの2冠を制していたブエナビスタ(1番人気)が3着で、わりと堅く収まっています。ただし、前にも書いたようにブエナビスタの降着がありましたから、平穏とは言えない結果でしたけどね。
また、15年はオークス馬のミッキークイーンが優勝して1番人気に応えました。とはいえ、2着は5番人気、3着は8番人気で3連単85610円という万馬券に。こうして見ると、ローズSを人気薄馬が制したときの秋華賞は、かなりの波乱含みと言えそうです。
それじゃぁ、どういう穴馬を探せばいいんでしょう? 上記5回の秋華賞で1〜3着に来た15頭のうち、オークス不出走組は4頭だったのに対し同出走組は11頭と、オークスに出た馬が圧倒しています。その11頭のオークス着順は、2、5、7、4、10、2、4、1、1、9、8。この中で、オークス1、2着馬は秋華賞でも人気を集めていましたから、狙うなら4〜10着に敗れていた馬でしょう。11頭中7頭がそういう馬ですからね。
そして当然ながら、今回のレースで人気になっていない馬を選ばなきゃいけません。とすると、ブラックスビーチとかブラックオニキスあたりはいかがでしょう? どっちもブラックですよ。08年のブラックエンブレムの再現?! こりゃぁおもしろそうですねぇ。
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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