2018年01月18日(木) 18:01
▲M.デムーロ騎手が重賞で見せた“満点騎乗”を解説!(C)netkeiba.com
14日に1日6勝の固め打ちをしたM.デムーロ騎手をピックアップ。中でもパフォーマプロミスと臨んだ日経新春杯(GII)は圧巻で、道中の運びについては哲三氏が「100点満点」と評すほど。そのレースから今回は「馬に抑え込まれない」「進路取りで引かない」など騎手目線から見た “ミルコらしい技術”を解説します。(構成:赤見千尋)
先週日曜日はミルコ(・デムーロ)が6勝の固め打ちでした。もう手が付けられない活躍でしたね(笑)。今年も引き続きいい騎乗を見せてくれるだろうと改めて期待が膨らみました。
特に注目したのはパフォーマプロミスで勝った日経新春杯です。ゴール前できっちりと差し切って勝ったところが目立っていますが、僕が考えるファインプレーは、スタートから1コーナーまでのポジション取り。特に、隣の枠だったミッキーロケットとの駆け引きは見ごたえがありました。
ミッキーロケットは若干内にささるところのある馬なので、和田(竜二)君は内ラチ沿いの進路を取りたかったと思うんです。スタートが決まって、若干内にヨレそうな雰囲気だったので、その内にいるミルコはスタートを切ってすぐに引いても良さそうな場面でした。でも、被されそうになっているところを引かずに、ミッキーロケットよりクビくらいが出るように進めて行ったんです。
ゲートを出て、抑え込まれそうになったところで抑え込まれなかった。そこでまず巧いと思いましたし、その後100mくらい行ってから、和田君は抑え込もうとしているわけではないけれど、進路取りの中でおそらく「引いて欲しいな」と思っているところをミルコは引かなかった。そこがまた巧いなと。
■1月14日日経新春杯(7番:パフォーマプロミス)
先にも言いましたがミッキーロケットはおそらく内ラチ沿い、ミルコのいたところを取りたかったと思うんです。そこを取らせなかったというのがまずファインプレーだし、ミッキーロケットは・・・
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佐藤哲三
1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。
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