南関東初の女性ジョッキー、土屋薫さんにお話をうかがうことができました

2018年09月01日(土) 12:00


◆夢を競馬で実現された土屋さん

 きのう(8月31日)まで、アメリカに行ってきました。今回の日程は以下のとおりです。

 26日(日) 成田発。ダラス・フォートワース経由でケンタッキー州レキシントンへ。市内のレッドマイル競馬場でトロット(繋駕)競馬を観戦。

 27日(月) レキシントン周辺にあるケンタッキーホースパークと牧場2カ所を見学。有名バーボンウィスキー醸造所で試飲体験。

 28日(火) レキシントンからシカゴ経由で西海岸のアナハイムへ。MLBエンゼルスVSロッキーズ戦を観戦(大谷選手は代打で三振!)。

 29日(水) アナハイムから鉄道で太平洋沿いに南下。デルマー競馬場でレース観戦。

 30日(木) サンディエゴ空港発。

 31日(金) 夕方、成田着。そのまま新潟入り。

 途中、レキシントン発シカゴ行きの飛行機が大幅に遅れ、アナハイムへの到着が予定より約5時間も遅くなってしまいました。そのため、新潟のFM PORTで受け持っているスポーツコーナーの電話出演ができなくなる事態に至ったものの、野球の試合開始には間に合って、チケットをムダにせずに済んだ次第です。

 レキシントンでは、元ジョッキーの土屋薫さんと、現地でウインチェスターファームというサラブレッドの牧場を経営されている吉田直哉さんに、いろいろなところをご案内いただきました。

 土屋さんは、お父さんが浦和競馬の調教師で1978年に騎手デビュー、南関東初の女性ジョッキーとして活躍された方です。1985年からはアメリカに渡り、1992年に引退するまで、ケンタッキー州内のレースを中心に2732戦に騎乗して263勝をマークしました(アメリカの競馬データベース・EQUIBASEによる)。

 私と土屋さんとはSNSを介して“友達”になっていたのですが、今回初めてお目にかかって、短い時間ではありますが、じかにお話をうかがうことができました。

 現役時代から数多くの名ジョッキーと交流があった土屋さんのお話はおもしろいのなんの。クリス・マッキャロンやパット・デイ、ジェリー・ベイリーといった名騎手の名前が当たり前のようにポンポン出てくるので、それがつまらないわけがありません。

 今は、引退した名騎手たちが旧交を温める会の連絡役や、ケガで乗れなくなったジョッキーを支援するチャリティー活動のまとめ役などをなさっているとのこと。現役時代に残した成績もさることながら、引退された後も、アメリカ競馬に素晴らしい足跡を残していらっしゃるようです。

 土屋さんは、騎手になる前から海外で何かやりたいと思っていたとのこと。その夢を競馬で実現されたわけです。お話をうかがっていると、とても前向きで朗らかな方だなぁと思いました。だからこそ、アメリカの有名騎手たちにもかわいがられているんでしょうね。

 今回のみやげ話は来週に続きます!

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矢野吉彦

テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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