2018年10月15日(月) 18:00
10月8日大井競馬場7レース、パドックが少しざわついていました。一度聞いたら忘れられない名前のブチャコが、美浦の牧光二厩舎から大井の宗形竹見厩舎の一員になりました。父はホワイトマズル、母が中央の新馬勝ちをしているヴェルテュ、母父はファスリエフという血統の3歳の女の子。
ブチャコは3歳デビュー。中山競馬場のダート1200m戦での2着が最高でしたが惜しくも勝つことができずに、未勝利のまま地方競馬へ。
大井競馬場は競走馬たちが装鞍所からパドックへ行く際に、検量前を通り過ぎていくので、私は取材をしている時はいつもそこから馬たちを眺めています。『ブチャコ』というゼッケンをつけた馬が雄大に歩いていく姿を見かけた瞬間、本当にびっくりしました。
ぜひとも写真を撮ろうとパドックに向かうと、お客様たちもあちらこちらでブチャコに反応していたので、感じることはみんな一緒なんだなぁと(笑)。
パドックでは「ブチャコだ!」と、お客様たちからもささやかれていたブチャコ。大人しく周回していました。
ブチャコの初戦はダート1200m戦。大井のリーディングでもありイケメントップクラスでもある矢野貴之騎手が手綱を取り、道中は5、6番手を追走していき、最後の直線で外に持ち出しそのまま差し切るかと思ったところ、伸び切れずに5着に終わりました。
別件の取材などもあり、ゴール板付近まで行って写真は撮れなかったので、ちょうど引き返してきたところを撮りました。無事なら次があります!!!
大井初戦は5着。大井のリーディングでもありイケメントップクラスの矢野貴之騎手を背に、無事に走り終えました。
「見た目からもピッタリな名前だなぁと思って、オーナーさんのネーミングセンスがいいですよね。競馬で初めて跨らせてもらいましたが、レースは一生懸命に走ってくれるし、めちゃめちゃかわいいですよ。こっちのダート適性も問題はありません。
走りの内容は悪くなかったと思いますが、まだ首をうまく使えていません。その辺は使っていくうちに慣れてくる馬もいますし、まだ初戦で手探りの部分もあるでしょうから、これから変わってきてくれれば」(矢野騎手)
宗形調教師も大人しくて真面目な馬であることは言っていました。体の使い方がまだ不器用なところがあるそうなので、それをどう修正していくかが今後の課題になるようです。
ブチャコは次の大井開催(10月29日から11月2日まで)に再び出走予定です。ちなみに、ブチャコのお姉ちゃんで中央1勝馬のパルトネールも、栗東の濱田多実雄厩舎から大井の宗形厩舎に仲間入りをしています。お姉ちゃんも次の大井開催から始動予定ということですよ。
笑顔をいっぱいにしてくれる、とっても愛らしいブチャコ。これから大井競馬場の人気者になって欲しいです!
次回のリスタートは10月29日です。11月4日に京都競馬場で行われるJBCが迫っている時期なので、その話題を中心にお伝えすることになると思います。リスタート組では、JBCスプリントに東京盃を連覇したキタサンミカヅキ、オーバルスプリントを優勝したノブワイルド。JBCクラシックには東京記念を制したシュテルングランツなどが出走を予定しています。
なお、リッカルドは10月31日に実施されるマイルグランプリ(大井・1600m)へ向かうそうです。
では、また次回!
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高橋華代子
南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。
プロフィール
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