2018年11月05日(月) 18:01
▲メルボルンC前日、盛り上がりを見せるメルボルン市内
日本からはチェスナットコートが参戦! オーストラリアに滞在中のライター・大薮喬介さんが、11月6日(発走は日本時間の午後1時)に行われるメルボルンC(豪G1、フレミントン競馬場、芝3200m)に向けた、“馬券に役立つ”現地情報をお届けします! (取材・文・撮影:大薮喬介)
11月6日にオーストラリアのフレミントン競馬場で行われるメルボルンC(3歳上・豪G1・ハンデ・芝3200m・1着賞金400万豪ドル)。前日にはパレードが行われ、メルボルン市内は同レースの話題で持ち切りだ。
当日のメルボルン市内は祝日に指定されているように、オーストラリア国内で人気のあるレースのひとつ。ただ、勘違いしてはいけないのが、そもそもオーストラリアの競馬は短距離主体で、メルボルンCが最強馬を決める一戦という位置付けではない。さらに3200mという長距離のハンデ戦、多頭数(最大24頭)、そして海外馬も参戦してくるので、毎年人気どおりに決まりにくいのが特徴だ。
今回さまざまな競馬関係者に取材したが、メルボルンCで好走するために必要な要素は4つあった。
【2】ペースが落ちた時に折り合えること
【3】最後に抜け出せる瞬発力があること
コーフィールドC(豪G1・芝2400m)でもそうだったが、スタートから激しいポジション争いがあるため、出脚のスピードがなければまず不利なポジションになってしまう。そして、その後にペースが極端に落ちてしまうため、ここで引っかかってしまうような馬では最後まで持たない。
直線も馬群がバラけるようなことはなく、スペースが開いた瞬間に抜け出せる瞬発力が必要だ。さらにオーストラリアの競馬はスローになりやすいものの、ペースが流れてしまった場合にそれに耐えられるスタミナがあればなおいい。
枠順も重要だ。24頭立てだけに、どんなに強い馬でも外枠に入ってしまうと厳しいというのが大方の意見。そして、注意しなければならないのが、枠入りの順番だ。24頭を1〜12番、13〜24番の2グループに分けて、それぞれ内から枠入りしていく。つまり、12番は後入れになるが、13番は1番と同じで先入れになってしまうわけだ。ゲートに不安のない馬であれば問題ないが、そうでなければ12番に入ったか、13番に入ったかでは大きな差がある。
▲メディアの取材を受ける矢作芳人調教師、チェスナットコートは馬番4番&ゲート番4番
▲本番を目前のチェスナットコート、レースの鞍上は前走に引き続き川田将雅騎手
最近はオーストラリアの馬よりも欧州勢に勢いがあるが、その欧州馬にしても2流、3流では通用しない、というのが現地の人たちの意見だ。欧州でもトップホースでなければ通用しにくい。・・・
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