2018年11月24日(土) 12:00
いやいや、今さら言うのもどうかとは思いますが、競馬っていうのは難しいものですねぇ。
「何が?」って、先週のマイルチャンピオンシップですよ。今秋のG1の傾向からすると、外国人騎手が乗る馬2頭を軸にして、そこにもう1頭、日本人騎手の乗る馬を絡めて3連複を買えば当たるに違いない、と思ったところまではよかったんです。でもね…。
マイルCSには5人の外国人騎手騎乗馬が出走していたので、そこから2頭を選び出すには、10通りの選択肢がありました。私の場合、その選択を間違えちゃったわけです。日本馬の選び方は合っていたのに、何ともザンネンな結果になってしまいました。
そして今週はジャパンC。ここは、かつて外国人騎手の1〜3着独占もあったので、今回もその可能性があることをひとまず頭に入れておきましょう。とはいえ、とりあえず外国人騎手騎乗馬2頭を軸にして3連複を買う、という基本方針は変えません。
で、2007年以降は日本馬しか馬券に絡んでいないことを考え合わせると、2頭軸に選ぶのは外国人騎手が乗る日本馬に限定しちゃっていいと思います。外国馬は、あくまで押さえとして流す相手にいれておく程度でいいんじゃないですか?
さらに、ここ10年で、直前の9〜11月に行われたレースに出ていなかった馬が1〜3着に来たことはないので、サトノクラウンは消しちゃいます。そうすると、軸馬候補にはアーモンドアイ、サトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、スワーヴリチャードの4頭が残ります。この中から2頭を選べばいいわけですね。
つまり今回の選択肢は6通り、マイルCSよりも絞り込めました。「何を言ってるんだ!アーモンドアイが強いんだから、それともう1頭を選べばいいので、3通りだろう? だったら、3通りの2頭軸から3連複を買えばいいじゃないか!」
ウーン、確かに53kgで走れるアーモンドアイは最も頼りになりそう。オークス馬に対して、「父がロードカナロアなのが不安」なんていうのも野暮な話ですから、そういう買い方もアリでしょうね。
でも、流す相手の数を考えると、3通りの2頭軸3連複というのは買い目が多くなりすぎちゃいます。日本人騎手騎乗馬の中からは、キセキ、ノーブルマーズ、ウインテンダネスを買ってみたいもので(けっこうな大穴狙いでしょ?)。
では結論。軸の中の軸馬には、このレースの連覇を目指すシュヴァルグランを選びました。同馬+アーモンドアイ、同馬+サトノダイヤモンドの2通りの2頭軸3連複を買います。相手に何を買うかは、ここまで書いてきた内容から推測してください。
今回は久々に、レースの予想だけで当コラムをまとめてみました。この試みが勝ち運を呼びこんでくれませんかね。
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矢野吉彦
テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。
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