先週の有馬記念、そして年末の競馬

2018年12月27日(木) 12:00

サートゥルナーリアの競馬はまるで…

 年内最後の原稿となります。

 今年もコラムやテレビを通して、皆様とご一緒させてもらい感謝しております。

 ありがとうございましたぁ。

 皆さんにとっての2018年、有馬記念はいかがでしたか?

 レース後のブラストワンピース、池添騎手のホッ&嬉しそうな表情が実に印象的でした。

 ダービーでの悔しさなど、乗り続けてきたからこそ深く重みのある勝利となったのでしょう。また体の大きい馬で、枠に関しても内すぎず外すぎずちょうど良かったように思えますし、当日の馬場もハービンジャー向き。しかも下が悪くなっての斤量差はより大きなアドバンテージにもなったように感じます。

 一方のモズカッチャンなどは、距離の不安がある中で馬場が渋っては、より苦しい状況となった印象ですし、3着となったシュヴァルグランはボウマン騎手だからこその内容と走り。改めて巧さを感じました。

 さて明日はホープフルステークス。

 注目は何と言ってもサートゥルナーリアでしょう。

 この2戦の競馬がまるで調教のよう。

 特に前走に関しては、上手に折り合いをつけての内容。この血統は前向きすぎてしまう所がレースにおいてネックとなってしまうだけに、騎手とのコンタクトは重要なポイント。

 そこをクリアしている点に魅了されますし、陣営も「今の所、そのあたりや体の面などの心配はないですよ」とレース後に話されており、やはりこの血を知っているからこそ気を配りながら育てられている点も魅力です。

 相手には中竹厩舎のブレイキングドーン。

 前走は負けたものの、萩ステークスの除外からを考えると、間隔もあいての2戦目で実質、新馬のようなもの。

 それでいてスタートや道中の折り合い、ゴーサインの反応など、どれをとっても良い内容。

 またタフな馬と感じるだけに、今の中山も合いそうな気がします。

 そして個人的にファンでもある高木厩舎のニシノデイジーと、未知の魅力を感じさせる馬体と雰囲気を感じるキングリスティアまで。

 一方、東京大賞典はゴールドドリーム、サウンドトゥルー、クリソライトの3頭に注目しています。

 それでは皆さん、体を冷やさないように良き年末・年始をお過ごしくださいませ。

 ほんとに2018年もお付き合いくださいまして、ありがとうございましたぁ。

 ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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