【無料】映画評論家・小牧太が語る、大ヒット!『ボヘミアン・ラプソディ』

2019年01月29日(火) 18:01

太論

▲映画鑑賞が趣味の小牧騎手。熱く語って頂きました

今週の『太論』は、映画好きな小牧騎手に最適な話題をチョイス! 小牧騎手が熱く語ったのは──興行収入100億円を突破した『ボヘミアン・ラプソディ』です。はたして小牧騎手はどのシーンで涙し、この映画のどこに惹かれたのか!? 映画評論家・小牧太が熱弁をふるいます!(取材・文:不破由妃子)

2回も観た『ボヘミアン・ラプソディ』、なんかゾクゾクすんねん!

──今回は映画にまつわるこんなリクエストから。「自分は小牧騎手と同じ年で、クイーン世代ではありませんが、『ボヘミアン・ラプソディ』はものすごく感動しました。小牧騎手は観ましたか? もし観ていたら、ぜひ感想を聞きたいです」。

小牧 観た、観た。しかも2回も(笑)。

──何度も観たという人が多いのがこの映画の特徴ですよね。映画好きな小牧さんではありますが、同じ映画を2回観ることなんてありますか?

小牧 ないね。初めてかもしれん。1回目はひとりで行ったんやけど、公開してすぐの頃でね。まだそれほど話題にもなっていなかったから、あんまり期待していなかったんやけど、いざ観たらめっちゃ感動してしまった(苦笑)。

──どのシーンで感動がピークに?

小牧 1回目はね、やっぱり「ライブエイド」のシーンやね。上空からスタジアムを埋め尽くした観客がバーッと映し出されたところでゾクゾクっときてね、なんか涙が出たわ。同じ映画を2回観たのも初めてやけど、ライブに感動して涙が出たのもあの映画が初めてかもしれん。2回目はライブエイドの前、フレディが家族に会いに行くシーンがあるやろ? あそこでなぜか泣いてしまったわ。

──「感想を」ということですが、一言では表せない魅力がありますよね。

小牧 そうやねぇ。さっきも言ったけど、なんかゾクゾクすんねん。でも、全編を通して惹きつけられるのは、やっぱり歌。主演の人の声とかも混ざっているらしいけど、とにかくフレディ・マーキュリーの歌唱力に圧倒されんねん。クイーン世代ではないし、昔からファンというわけではないけど、やっぱり知っている曲がたくさんあるからね。そういう人が多いだろうし、映画がヒットしたのはそのあたりも大きいんちゃう? とにかくあの映画はいいわ。映画館で映画を観るということの醍醐味を味わえるし、若い子にもオススメやね。

──続いては、競馬にまつわるこんな質問を。「いつも楽しく読ませていただいております。新聞などに載るレース前の関係者のコメントについてですが、『生涯最高のデキ』とか『前走より上積み確実』など、状態が良さそうなコメントがありますが、実際はリップサービスも多いのでしょうか?」。

小牧 生涯最高かどうかはともかく、そういうコメントをするということは、間違いなく状態がいいんやと思う。もちろん、ジョッキーも関係者もあんまりマイナスなことは言えないし、記者も書き方に気を付けるやろうけど、状態がいいときはいいって言うからね。そもそも本当に状態が悪いときは使わないやろうし。

──質問のメールには続きがありまして、「競馬ですから、走ってみないとわからないというのは理解していますが、人気馬の不甲斐ないレースを見ると、だまされたような気分になります」とのことで…。

小牧 いやいや、レースで力を発揮できるかどうかは、状態の良し悪しだけじゃないからね。いくら状態が良くても、馬場とか展開によって結果が変わってくるのが競馬でしょ。本当は状態がもうひとつなのに、『生涯最高のデキ』なんて言わんよ、いくらなんでも。

──そうですよね。やはり小牧さんも囲み取材のときなど、発言に気を遣いますか?

小牧 まぁある程度はね。でも、前回と同じくらいの状態だなと思えば、僕は正直に「前回と変わりないね」って言うよ。それがいい意味のときもあれば悪い意味のときもあるけど、少なくとも前回と変わりないのに「すごく良くなってる」とは言わない。

──まぁ人によるかもしれませんが、コメントの裏を読むのも予想の醍醐味だったりしますからね。この質問メールの最後に、「小牧騎手!! GIを勝つのを心待ちにしています!」という応援メッセージがありました。

小牧 ありがとう。GIを勝ちたいのはもちろんやけど、まずは乗りたいよね。誰か乗せてくれんかな(笑)。その前に、まずはひとつ勝たんと。早く片目を開けたいね。

太論

GIを勝ちたいのはもちろんやけど、誰か乗せてくれんかな

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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