エプソムCはコース適性や出走数を重視したい

2019年06月08日(土) 20:00

 前回6月2日のWIN5は772万7180円の配当で決着。5レース中3レースを単勝1番人気馬が制したものの、1レース目のホンコンJCT(東京9R)で単勝オッズ39.4倍(10番人気)のアンネリースが、5レース目の安田記念(東京11R)で単勝オッズ19.2倍(4番人気)のインディチャンプが優勝を果たしました。「最初のレースさえ当たっていれば……」という方や「最後のレースまで生き残ったのに……」という方が多かったんじゃないでしょうか。

 ちなみに、先週末は1-3勝クラスのレースが20鞍あり、3歳馬が8勝(勝率13.1%)、4歳馬が6勝(勝率5.1%)、5歳馬が5勝(勝率7.2%)、6歳馬が1勝(勝率4.2%)、7歳以上馬が0勝(勝率0.0%)。また、出走数別成績を見ると、7戦以下の馬が[9-3-5-52](勝率24.6%)と優秀な成績を収めています。こうした傾向が出るのはほぼ予想通り。いわゆる“降級制度”がなくなった分、「若い馬・キャリアの浅い馬ほど勝ち切る確率が高い」という原則をより強く意識しておきたいところです。

 明日6月9日のWIN5は総出走頭数が71頭、総組み合わせ数が55万1936通り(土曜16時現在)。総組み合わせ数はそれほど多くありませんが、混戦模様のレースが多く、難解な印象を受けているプレイヤーが多いかもしれません。

◆マーメイドSはGIで善戦したことのある馬が中心

 1レース目は3歳以上2勝クラスの小金井特別(東京9R)。ここ2戦連続で2着となっているメイショウミライらが上位人気グループを形成するでしょう。

 2レース目は3歳以上3勝クラスの安芸S(阪神10R)。初ダートのエアアルマスあたりが注目を集めそうです。

 3レース目は3歳以上2勝クラスの江の島特別(東京10R)。比較の難しいメンバー構成で、上位人気勢の支持はやや割れるかもしれません。

 4レース目は3歳以上GIII、ハンデキャップ競走のマーメイドS(阪神11R)。土曜16時の時点ではセンテリュオ、モーヴサファイア、ランドネに支持が集まっていました。

 5レース目は3歳以上GIIIのエプソムC(東京11R)。こちらは土曜16時の時点だとソーグリッタリング、プロディガルサン、ミッキースワローが人気を集めています。

[伊吹式WIN5ランキング 2019年06月09日版]

1位 東京10R 6.アントリューズ
2位 東京9R 1.ハルサカエ
3位 阪神11R 12.フローレスマジック
4位 東京11R 6.サラキア
5位 阪神10R 8.アメリカンファクト
【以上すべての馬を買うと1点買い】

6位 阪神10R 4.エアアルマス
7位 東京11R 8.ミッキースワロー
8位 阪神11R 15.スカーレットカラー
9位 東京9R 2.インバウンド
【以上すべての馬を買うと16点買い】

10位 東京10R 1.クインズサン
11位 阪神10R 5.テーオージーニアス
12位 東京11R 9.レイエンダ
13位 阪神11R 5.ランドネ
【以上すべての馬を買うと108点買い】

14位 東京9R 4.メイショウミライ
15位 東京10R 2.ロフティフレーズ
16位 阪神10R 7.マルカソレイユ
17位 阪神10R 3.ベルエスメラルダ
18位 阪神10R 6.バーンフライ
19位 東京11R 7.プロディガルサン
20位 東京11R 4.ソーグリッタリング
21位 東京11R 11.カラビナ
22位 阪神11R 4.センテリュオ
【以上すべての馬を買うと1296点買い】

23位 阪神11R 11.モーヴサファイア
24位 東京9R 7.カレイドスコープ
25位 東京9R 9.アルベルティーヌ
26位 東京10R 8.オーヴォドーロ
【以上すべての馬を買うと3600点買い】

 4レース目のマーメイドS(阪神11R)はビッグレースで善戦したことのある馬に注目したい一戦。「“JRA、かつ2000m以上、かつGIのレース”において9着以内となった経験のない馬」は2013年以降[0-4-2-47]と勝ち切れていません。また「前走のコースが芝1600-1800mのコースでなかった馬」は2013年以降[0-1-0-21]、「前走の馬体重が480kg以上だった馬」は2013年以降[0-1-0-22]なので、それぞれ過信禁物。今年のメンバー構成ならスカーレットカラー、フローレスマジックあたりが楽しみです。

 5レース目のエプソムC(東京11R)はコース適性がポイント。「“前年以降、かつ東京、かつ3勝クラス以上のレース”において4着以内となった経験のない馬」は2015年以降[0-0-0-27]と苦戦していました。また「前走の上がり3ハロンタイム順位が3位以下、かつ出走数が14戦以上だった馬」は2015年以降[1-0-1-40]。前走の内容が良かった差し馬や、キャリアが極端に浅い馬を重視すべきでしょう。狙ってみたいのはサラキア、ミッキースワローあたり。「出走数が13戦以内だった馬」は2015年以降[3-2-2-6]と堅実ですし、それぞれコース替わりはプラスに働くと思います。

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伊吹雅也

競馬評論家。JRAの公式ホームページ内「今週の注目レース」にて“データ分析”のコーナーを、TCK(東京シティ競馬)の公式ホームページ内「分析レポート」にて重賞競走のデータ分析を担当しているほか、グリーンチャンネル、JRAのレーシングプログラム、『週刊アサヒ芸能』、『競馬王』などさまざまなメディアを舞台に活動している。主な著作に『WIN5攻略全書 回収率150%超!“ミスターWIN5”のマインドセット』、『コース別 本当に儲かる騎手大全』シリーズ、『コース別 本当に儲かる血統大全』シリーズ、『ウルトラ回収率』シリーズ(いずれもガイドワークス)など。

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