成功例が多いキンカメ×ダンスのホウオウレガシー

2019年08月07日(水) 12:00

●クァンタムリープ(牡 美浦・鹿戸雄一 父ロードカナロア、母プルーフオブラヴ)

 母プルーフオブラヴは現役時代2勝。繁殖牝馬としてこれまでに9頭の産駒がJRAで走り、5頭が勝ち上がっている。そのうちの1頭リビングプルーフは繁殖牝馬となってからテトラドラクマ(18年クイーンC-GIII)を産んだ。本馬はアーモンドアイと同じ「ロードカナロア×サンデーサイレンス」の組み合わせで、母方にサンデーサイレンスとSeattle Slewを併せ持つロードカナロア産駒はステルヴィオ(18年マイルCS-GI、18年スプリングS-GII)と同じ。

 後者の配合パターンは連対率25.5%、1走あたりの賞金額345万円。ロードカナロア産駒全体の23.4%、231万円を上回っている。前述のとおり同牝系かつ同父系のテトラドラクマが重賞勝ち馬となっており、芝1200〜1600mでいい仕事をしそうだ。

●ゴッドカーヌスティ(牝 栗東・角田晃一 父ロードカナロア、母アクロスザライト)

「ロードカナロア×ネオユニヴァース」はジョーカナチャン(現4勝)をはじめ出走6頭中5頭が勝ち上がっている相性のいい組み合わせ。本馬はデルマウオッカ(現2勝)の半妹にあたる。母アクロスザライトはアイアムネオ(09年フェアリーS-GIII・2着、09年フローラS-GII・4着)の全妹で、現役時代に芝1800mで1勝を挙げた。2代母イクスペクトトゥシャインは「Mr.Prospector×Nureyev」という組み合わせで、これはKingmamboと同じ。

 なおかつ両者は母方の奥にGraustarkを持っているという点で共通している。本馬の父ロードカナロアはKingmambo直系の孫にあたるので、本馬はKingmambo≒イクスペクトトゥシャイン3×2という相似な血のクロスを持つ。この牝系に・・・

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栗山求

68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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