【レパードS】“ポジションより馬の気持ち”を意識! 田辺騎手が見せた柔軟さ

2019年08月08日(木) 18:01

哲三の眼

▲今週は夏競馬に入ってから絶好調の田辺騎手が登場!(撮影:下野雄規)

今週は白毛馬のJRA重賞初制覇ということでも注目を集めたレパードSをプレイバック! 「いろいろな要素が噛み合っての勝利」と振り返るなかで、まず一番に哲三氏があげたのが田辺裕信騎手の騎乗ぶり。テン乗りで10番人気の伏兵を勝利へ導いただけでもファインプレーなのですが、とりわけ目を惹いたのはスタート直後に田辺騎手が見せたある行動で…。夏競馬に入り勢いを増す田辺騎手、好調の秘訣は一体どこに隠れているのでしょうか?(構成:赤見千尋)

「これまでの敗戦を田辺君が上手く引き出したなと」

 レパードSでは10番人気だったハヤヤッコが差し切り勝ち。白毛の馬で初の重賞制覇ということで、とても盛り上がりました。名前も白毛の馬体に合っていて素敵だし、これからさらに人気が出そうですね。

■8月4日 新潟11R(6番:ハヤヤッコ)

 人気薄での重賞制覇ということで、いろいろな要素が噛み合った上での勝利だと思いますが、その要素の一つはまずジョッキーでしょう。田辺(裕信)君はテン乗りでしたが、ゲートから出して追っ付けていた様子から、おそらくは「できれば先行したい」という気持ちで乗っていたのではないかと。

 ただ、追っ付けて行ってもあまり進んでいかなかった。ここで若干馬の方が戸惑っている感じがしたんですけど、・・・

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佐藤哲三

1970年9月17日生まれ。1989年に騎手デビューを果たし、以降はJRA・地方問わずに活躍。2014年に引退し、競馬解説者に転身。通算勝利数は954勝、うちGI勝利は11勝(ともに地方含む)。

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