2019年09月25日(水) 18:02
▲ノリさんが語る、和生騎手&武史騎手への思い (撮影:山中博喜)
横山典弘騎手をお迎えしての対談。今回は和生騎手&武史騎手への思いからスタートします。前回ゲストで登場した武史騎手が「親父は僕のヨーロピアンスタイルを相当嫌がっている」と明かしましたが、はたしてノリさんの真意とは。そんなトークが深まる中、サプライズゲストが登場!?
(取材・文=不破由妃子)
佑介 よく和生や武史と食堂で競馬の話をしているじゃないですか。いつも羨ましいなぁと思って見てるんです。僕らからしたら、“あの横山典弘”から毎レース指導を受けられるなんて…っていう感じですからね。特権ですよね。
横山 どうなんだろうねぇ。何とも言えないよ、そこは。
佑介 イズムはちゃんと受け継がれてると思いますよ。馬の扱いとかを見ていると、普通なら教えられて身に付いていくものが、感覚として元から備わっているように感じますし。
ただ、武史に関しては、「酒を飲むなとかタバコを吸うなとか、だいたい言い付けは守ってきたつもりだけど、乗り方だけは絶対に親父の言うことを聞くつもりはない」と。そこがまた面白いというか。
横山 それでいいと思う。俺だって親父の言うことを聞かなかったしね。結局、そのレースのことは、そこで乗っかっていたヤツにしか本当のことはわからない。
だから、和生にしても武史にしても、自分が感じたままに乗ればいい。それをレース後に俺がああだこうだ言ったって、それはもう後の祭りであってさ。
▲横山騎手「そのレースのことは乗っかっていたヤツにしか本当のことはわからない」 (撮影:山中博喜)
佑介 騎乗スタイルについてはどうですか? 武史いわく「親父は僕のヨーロピアンスタイルを相当嫌がっている」と…。
横山 俺はどっちかというと、ああいう乗り方よりフランキー(デットーリ)みたいな乗り方とか、アメリカンのほうが好きだからね。だから、「いつまでその乗り方してんの?」とか言ってるけど、どこを目指すのかは武史自身の問題だっていうことはわかってる。
──横山さん、ここでサプライズゲストの登場です。 ・・・
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
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