【ベストパートナー】スクリーンヒーロー編「今でも忘れられない…JCの直線のあの感触」

2019年10月15日(火) 18:02

「Road to No.1」

▲ウイニングランであの飛行機ポーズを披露 (撮影:下野雄規)

今回のトークテーマは、ミルコ騎手が過去に騎乗した名馬を語る「ベストパートナー」。前回のネオユニヴァースに続き、今回登場するのは、2008年のジャパンCを制したスクリーンヒーローです。

当時のミルコ騎手は短期免許での来日。スクリーンヒーローに騎乗できるのはジャパンCの当日ということもあり、日本からレース映像を取り寄せて、イタリアで勉強したと言います。9番人気の伏兵でアッと驚かせた勝利を振り返ります。

(取材・文=森カオル)

作戦は、マツリダゴッホをマーク

──第二回「ベストパートナー」は、2008年のジャパンCを勝ったスクリーンヒーローです。種牡馬としても大活躍ですね。

ミルコ うん、うれしいことですね。3回しか乗ってないけど、僕にとっては忘れられない馬。去年も一昨年もレックススタッドに会いにいきました。

──そうなんですね。それにしても、あのジャパンCは衝撃的でした。完全なるテン乗りだったんですよね。

ミルコ そう、調教にも乗ってない。もともと短期免許で乗りにくる予定だったので、エージェントがスクリーンヒーローの映像を送ってくれたんです。

 で、「ミルコ、ジャパンCでこの馬乗りたい?」って聞かれたので、「もちろん!」と答えて。だから、送ってもらった映像を見ながら、イタリアでずっと勉強してました。

「Road to No.1」

▲9番人気のスクリーンヒーローで大金星 (撮影:下野雄規)

──映像で見たときのスクリーンヒーローの印象は?

ミルコ 前走でアルゼンチン共和国杯を楽勝していたでしょ? それを見て、「この馬、楽しみあるんじゃない?」と思った。

 もっと前のレースも見たけど、そこまでいいとは思わなかったから、なんかあの時期はものすごく状態が良かったのかも。で、ジャパンCの週に日本にきて、追い切りは見ていただけだったけど、すごくいい追い切りをしていましたね。

──初めて跨ったのは、レース当日のパドックですか?

ミルコ そう、パドック。思った通り、印象がすごくよかった。キレイな馬だなと思ったし、とにかくめっちゃおとなしくて。

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ミルコ・デムーロ

1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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