2019年12月11日(水) 12:00
●エールプレジール(牡 美浦・小笠倫弘 父オルフェーヴル、母アースリヴィング)
母アースリヴィングは現役時代、重賞こそ勝てなかったものの、兵庫ジュニアグランプリ(JpnII・ダ1400m)で2着となり、3歳春にドバイ遠征を敢行してUAE1000ギニーとUAEオークスで連続2着と健闘した。産駒にもパワーを伝え、初仔のシネマソングス(父ハーツクライ)は現在ダートで2勝を挙げている。
本馬の父はオルフェーヴル。産駒は現在重賞を7勝し、そのすべてが芝でのものだが、連対率ベースで見ると芝よりもダートの成績がいい。本馬は母から強力なダート適性を受け継いでいるので、おそらくダート中距離がベストだろう。
●サラマンドラ(牝 美浦・古賀慎明 父パイロ、母ピクシープリンセス)
2代母オータムメロディーは「Kingmambo×Sadler's Wells」なのでエルコンドルパサーと同じ組み合わせで、Nureyev≒Sadler's Wells 3×2という大胆な4分の3同血クロスを持っている。
その影響を受けた母ピクシープリンセスは、スタミナとパワーを武器とし、1000万下(現2勝クラス)を勝ち上がってすぐ格上挑戦して臨んだ重馬場のエリザベス女王杯(GI)で3着に食い込んだ。これまでに産んだ2頭はいずれも未勝利。
本馬は生産者であるダーレーの所有種牡馬パイロを交配して誕生した。ダート向きのマイラーだろう。
●ジュンスターリッチ(牝 美浦・畠山吉宏 父アイルハヴアナザー、母アーバンレジェンド)
母アーバンレジェンドは現役時代ダートの中距離を得意とし・・・
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栗山求
68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG
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