2020年01月29日(水) 18:02
▲英のトップジョッキー、マーフィー騎手から見た“日本の競馬”とは (C)netkeiba.com
短期免許(〜2月3日)で来日中のオイシン・マーフィー騎手をゲストにお迎えしての対談。今回のテーマは、マーフィー騎手から見た“日本の競馬”について。
自国同様、日本でも勝ち星を量産しているマーフィー騎手ですが、日本の競馬は多頭数がゆえに気を付けていると言います。また、GI馬が育つ過程にも日本とヨーロッパでは違いがあるそうで…。
(取材・構成=不破由妃子)
佑介 短期免許を取得しての騎乗は今回で2回目になるけど、日本の競馬の特徴についてはどう感じてる?
マーフィー 日本の競馬の特徴は、まず出走頭数が多いこと。そこが一番難しいところだと思います。頭数が多いと、明らかに一番強い馬であっても負けてしまう可能性が少なくない。そうならないように…というのが、僕が日本の競馬で一番気を付けているところですね。
佑介 馬についてはどう?
マーフィー 欧米のいい繁殖牝馬がいっぱい入って血統レベルが上がったことで、競走馬のレベルがどんどん上がり続けているのを感じます。
去年でいうと、有馬記念のリスグラシューのパフォーマンスには本当に驚いた。その前のコックスプレートの勝ち方にしても、オーストラリアの競馬関係者とファンにすごい衝撃を与えたと思います。
佑介 確かにあれは衝撃だったなぁ。
マーフィー ですよね。そういった競走馬のレベルアップを後押ししているのは、調教スタッフの技術だと思うんです。後半のレースで乗るような馬たちは、どの馬も動きがよくて本当に乗りやすい。
それは、厩舎のスタッフたちがしっかり仕上げてくれているからであり、彼らの技術レベルの高さも日本の特徴のひとつだと思います。新馬戦や未勝利戦に乗るのも大好き。そう思えるのは日本だけですけど。 ・・・
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
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