リスグラシューのように、人間が驚くほど馬が覚醒するのはよくあること??

2020年02月11日(火) 18:01

太論

▲先週に引き続きユーザー質問3連発!本音をぶっちゃける!?

今回もユーザーからの質問3連発! リスグラシューの覚醒に驚かされたというユーザーから、「人間側の予想をはるかに上回るほど馬が強くなることはけっこうあるのでしょうか?」という質問が。この質問に対し、自身の体験談を交えつつ、ジョッキーとしての本音をぶっちゃけてくれました。(取材・文:不破由妃子)

競走馬の覚醒、手替わりでスイッチが入ることも

──今週は、前回からの続きのような昇級にまつわる質問から。「ダートと芝では違うかもしれませんが、例えばダート馬でいうと、昇級戦でいきなり先行できる馬はそのクラスでも期待が持てますか?」。

小牧 先行できるかどうかは、あんまり関係ないけどね。もちろん、スピード的に通用するかどうかの指針にはなるけど、前に行かせるか控えるかは騎手が決めることやから。昇級戦で前に行けたとしても、通用する能力がなければ最後に苦しくなるやろうし。

──あとはクラス慣れしてどこまで前進できるか。やはりそのクラスのペースに対応できるかどうかがカギですかね。

小牧 うん、そうやろうね。走破時計はあんまり変わらなくても、ペースの緩急だったり、勝負どころでの加速度とかが違ってくるから。先行できるかどうかよりも、そこでついて行けるかどうかのほうが大事かも。

──続いての質問です。「昨年のリスグラシューの覚醒には驚かされました。長い騎手生活のなかで、人間側の予想をはるかに上回るほど馬が強くなることはけっこうあるのでしょうか? 実際にそういう経験があれば教えてください」。

小牧 いやぁ、走る馬はだいたい最初から走るけどね。リスグラシューだってそうでしょ? 2歳の時点で、すでに重賞(アルテミスS)を勝って、阪神ジュベナイルFでも2着にきていたわけやから。・・・

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小牧太

1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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