【フェブラリーS】前走4着以下からの好走、今年はあるか?

2020年02月18日(火) 12:00

前走を好走するか、過去に実績がある馬以外かなり厳しいレース

 フェブラリーSは前走で大敗してきた馬にとってはかなり厳しいレースだ。大敗というか、前走4着以下でも過去10年[2-1-2-72](中央馬のみ)で、馬券に絡んだ5頭のうち2014年コパノリッキー以外はそれ以前にGI・JpnIで馬券に絡んだ経験があった。コパノリッキーも兵庫CSでJpnII勝ちはあったので、前走を好走するか、過去に実績があるかのどちらかでないと厳しいということになる。

 今年の登録馬のうち、前走が4着以下という馬は12頭。このうち根岸S4着以下の馬(8頭)については他の条件に関わらず個人的には切る予定でいる。根岸Sで4着以下だった馬が直後のフェブラリーSで馬券に絡んだケースはGIになって以降1例しかない(2004年3着スターリングローズ)はずで、3着から絡んだケースですら1例しかない(2012年1着テスタマッタ)。

 残り5頭はいずれもGI・JpnIでの3着以内歴はあるのだが、キングズガードは該当レースが2017年南部杯で古く、タイムフライヤーは芝でのもの(ホープフルS)。ケイティブレイブは好調期でもフェブラリーSでは良いところがなかった。

 となると、「敢えて狙える前走大敗馬」は前々走で南部杯勝ちのサンライズノヴァか、JDD3着で条件を満たすミューチャリーか……前者は普通に買う人も多いだろうが、後者が馬券に絡んだら高配当になる。△をもう1頭、というようなときに検討する価値はある。

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須田鷹雄

1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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