2020年03月10日(火) 18:01
▲小牧騎手が感じた、お客さんのいない競馬場での変化とは!?
新型コロナウイルスの影響により、ここ2週は無観客で施行されている中央競馬。はたしていつも通りに戦っているジョッキーたちのモチベーションが気になるところですが、小牧騎手いわく「めっちゃ違う」と感じるところがあるようで…。小牧騎手が感じた、お客さんのいない競馬場での変化とは!?(取材・文:不破由妃子)
──ここ2週、ジョッキーのみなさんは無観客のなかで普段通りに戦ってらっしゃるわけですが、やはり違和感のようなものがありますか?
小牧 まずは、当たり前やけど静かやねぇ。とにかく静か。とくに感じるのはパドックやね。誰もいないからか馬も気が立つようなところがなくて、すごくおとなしい。そのあたりの違いはめっちゃ感じるね。
──レース中も、蹄の音、鞭の音、ほかのジョッキーの息遣いなどがよく聞こえるのでは?
小牧 そうなんやろうけど、僕自身はあまり気にならない。レースに関しては、全然いつもと一緒です。
──ラデツキーに騎乗した3月1日の中京10R・茶臼山高原特別(4歳上1勝クラス・芝2200m)では、勝ち馬からハナ、アタマ差の3着。横一線でのゴールで、普段なら歓声が上がるところですが、観客の声が一切聞こえないというのはやはり寂しいものがありますか?
小牧 いや、普段から乗っているときはあんまり意識したことがないから。確かにお客さんがいない競馬場は寂しいものがあるけど、みんなテレビの前で応援してくれているはずやと思いながら乗ってます。お客さんが目の前にいなくても、いつも通り必死やで。みんな一生懸命や。
──それは十分に伝わっています。それにしても、ラデツキーは初芝で見せ場十分でしたね。逃げ切ったかと思いました。
小牧 ねぇ、あそこまでいったら勝ちたかった。これまでダートでは何度も乗せてもらってきた馬やけど・・・
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小牧太
1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。
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