2020年03月13日(金) 18:01
▲オーストラリアで活躍中の富田騎手が、読者からの質問にお答えします!
昨年の8月7日から、オーストラリアで長期武者修行を敢行している富田暁騎手(栗東・木原一良厩舎)。今回初めて読者の皆様から質問を募集しました。その中からいくつかの質問をピックアップし、お答えしていきます。
※このコラムは無料でお楽しみいただけます。
今回質問を募集したところ、一番多かったのが、ダミアンとの生活や彼から学んだことについて。なので、まずはダミアンにまつわる質問に答えていきたいと思います。
「レーン騎手の所に滞在しているとネットニュースで見ましたが、言語や競馬以外にも何か教えて貰ってたりしますか? また、レーン騎手に日本語を教えてたりするんですか?」よちよちあるきさん
「レーン騎手とは、競馬以外だとどんな話をしますか?」XYZさん
「レーン騎手はどこが一番優れているのですか?」ドルリー・レーンさん
「D.レーン騎手から学んだことはなんですか?」うましかさん
まずは、ダミアンには本当に“ありがとう”と言いたいです。なぜなら、日本であいさつ程度の付き合いしかなかった僕を住まわせてくれたからです。僕だったら、知らない人を家に泊めるのはたぶん無理…(笑)。
オーストラリアに着いた最初の日から温かく迎え入れてくれて、もう本当に感謝しかありません。フロスティ(レーン騎手の現地での愛称)はトップジョッキーなので、毎日いろんなところを飛び回っていて、家にいないことのほうが多かった気がします。
でも、帰ってきたらいつも気にかけてくれて、レースの映像を一緒に見てくれたり、木馬でのトレーニングに付き合ってくれたり。英語での調教師への報告の仕方なども教えてもらっていました。おかげで少しずつ競馬にも対応できるようになった気がしますし、英語もちょっとは進歩したかなという気がします(笑)。
ただ、自分が伝えたいことを伝えられないことも多々あって、聞きたかったのに聞けなかったこともたくさん…。次に会うときにはきっと英語も上達していると思うので、たくさん話ができればと思っています。
一緒に住んでいて変わったのは、競馬に向かう姿勢や準備です。間近でフロスティを見て、まずは意識がすごいと思いましたし、もっとやれることがたくさんあるなと自分を見つめ直すこともできました。フロスティと住んで学んだことはもっとたくさんあるのですが、ほかは秘密です! 僕だけのものにさせてください(笑)。
▲レーン騎手の手助けもあって、英語でのインタビューも落ち着いてできるように
2月29日、四位さんが引退されました。
四位さんには、デビューする前から本当に近くでたくさんのことを教えていただきました。馬乗りの基礎、馬への接し方、ジョッキーのあり方などすべてです。
食事に連れて行ってくださったときにも、いろいろなお話をさせていただき、それらはすべて僕の大事な財産です。海外に行くということも背中を押してくださって、こうやって実現させることができました。
四位さんと一緒に乗れたのはたった3年間でしたが、僕は四位さんの姿をしっかり目に焼き付けた自信があります。いつの日かスーパースターになって、四位さんと同じレベルにいけるよう、今は努力を積み重ねて頑張っていきたいと思っています。
29年間もの長い現役生活、本当にお疲れさまでした。
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富田暁
1996年12月11日、茨城県生まれ。2017年にデビュー(栗東・木原一良厩舎)。同期は木幡育也、武藤雅、横山武史、川又賢治。一度は高校に進学入学するも競馬学校受験を決意。2度目の受験で合格。2018年、仏の若手騎手招待レースにJRA代表で参加。
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