2020年05月20日(水) 18:02
▲松山騎手が語る落馬時の対応と、デアリングタクトの課題 (C)netkeiba.com
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、競馬場やトレセンでの取材規制が今なお続いています。そこで今回はスタッフの同行なし、佑介騎手と松山騎手ふたりきりでの対談を実施しました。
桜花賞を制し、春のGI戦線にいい形で突入した松山騎手。しかし4月26日の京都1R、6頭が競走を中止する大きな落馬事故に巻き込まれてしまいます。幸い大事には至らず、1週間の休養で実戦復帰。牝馬二冠が懸かるオークスを前に、直前の心境を語ります。
(構成=不破由妃子)
※この対談は佑介騎手と松山騎手ふたりだけで、出来るだけ短時間で行いました。
佑介 桜花賞を勝って、さぁ次はオークスというところで落馬があって(4月26日・京都1R)。正直、落ちた瞬間、どう思った?
松山 落ちた瞬間は全然大丈夫だったんですよ。だから、「頼む!」って祈りながら頭を守って。
佑介 蹴られんようにって祈ったわけや。
松山 そうです、そうです。でも、頭を守った瞬間、ボーンと蹴られて。そのあとは悶絶していました…(苦笑)。まぁ意識はありましたし、ただただ痛かったというだけで。結果的に1週だけ休むことにはなりましたけど、幸い大きなケガではなかったので、ホッとしました。
佑介 かなり派手な落馬やったし、弘平は大事なレースが続くことがわかっていたから、みんなめっちゃ心配してた。でも、落馬したときの対処を見ていても、すごく落ち着いてたよな。落ちたあと、ちゃんと丸まってジッとしてたやん。あそこでもし大の字になっていたら、踏まれていたかもしれないし。丸まったぶん、ポコッと蹴られただけで済んだ。
松山 いやぁ、ホントにそうです。危なかったですよね。そういえばあのレース、佑介さんが勝ったんですよね。あれ、落馬がなかったら僕が勝ってたんちゃうかなと思ったり(笑)。
佑介 アハハハ! 確かに手応えがよかったから外に行こうとしたんやもんな。
松山 そうですね。外に行こうとした瞬間でした。・・・
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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。
藤岡佑介
1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。
プロフィール
松山弘平の全成績
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コラム
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