「馬券と感情…」―今週の競馬―

2020年06月19日(金) 12:00

ユニコーンSは面白みのある一戦になりそう

 騎手引退後から馬券を購入するようになり、そしてテレビでも予想や解説を担当させてもらうようになって、かれこれ10年以上。

 馬券って面白いもので、カスリもしない時は潔くハズレを受けとめられるのに、予想と馬券の買い方からのズレで大きな配当を取れなかった時の悔しさたるや…。

 先週のエプソムカップ、狙っていたのが大外のトーラスジェミニ。

 この馬のレースを振り返ると、走法から不良馬場はこなせると思っていた点と、自分のリズムで走れた時の粘り強さに、ひょっとしたら馬券圏内あるのでは?と3番手評価に。

 しかし逆に勝ち馬であるダイワキャグニーは、それこそ去年のこのレースでの内容と前走の結果に厳しいと判断。

 馬連ボックスではなく、ワイドボックスにしていれば…と配当が配当なだけにレース後、悔しさが…。

 しかしながら1つ勉強。

 グチャグチャ馬場になった時は、血統背景や走法、そして脚質の3点が合致した際は必ず馬券を単複で押さえ、ワイドボックスを買うことに努めようと(笑)。

 そういいながらも、また同じことを繰り返していそうですが…これだから馬券はやめられませんね…。

 さぁ今週は面白みのある1戦となりそうなダート重賞・ユニコーンS。

 中心格は、共に2戦2勝のカフェファラオとレッチェバロック。

 カフェファラオにおいては、初戦と2戦目が違う内容での勝利。前走はスタートの遅れもあり、1頭離れた後方からの競馬に厳しいと思いましたが、その後、道中外からジワジワと追いあげての圧勝。

 追い上げに脚を使ったというより、他馬とのスピードの違いにニュートラルに運んだ状態で気づけば4コーナーで前を捉えられる位置に追い上げ、結果、手応えも抜群という、1頭抜けた強さを披露。しかも中山の4つのコーナーから芝スタートのワンターン左という条件が全く違う中での勝利にも潜在能力の高さを感じるものでした。

 一方のレッチェバロックはもったままでの圧勝劇。1ハロン延びても全く問題なさそうですし、2頭がどのようなレース振りを見せるのか?本当に楽しみです。またダートでは負けなしのデュードヴァンにおいては、重・不良・良で勝利をおさめており、様々な経験値とレース間隔という意味では1番動けそうで、この馬もアナドレナイと感じますし、サトノラファールにおいては馬添えに課題があるように感じるだけに、東京の長い直線は合う気がしています。

 それでは皆さん、週末はフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。

 ホソジュンでしたぁ。

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細江純子

愛知県蒲郡市出身。JRA初の女性騎手として96年にデビュー。2000年には日本人女性騎手初の海外勝利を挙げ、01年6月に引退。 現在はホース・コラボレーターとして、フジテレビ系『みんなのKEIBA』などに出演。

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