【レース回顧】ポテンシャルを秘めたアリストテレス「次も一緒に頑張りたい!」

2020年08月11日(火) 18:02

「Road to No.1」

今週は、アリストテレスとの勝利を振り返ります(C)netkeiba.com

8月2日の新潟9R・出雲崎特別では、初コンビとなったアリストテレスを駆り、1番人気に応えて圧勝劇を飾ったミルコ騎手。「うれしい1勝!」と喜びを噛みしめながら、レースまでの過程と勝利の瞬間をじっくりと振り返ってくれました。ミルコ騎手といえば、夏の条件戦を勝ち上がったキセキを菊花賞馬に導いた実績も。当時のキセキの成長を思い出しながら、アリストテレスの可能性にも迫ります!

(取材・文=森カオル)

※このインタビューは電話取材で行いました。

アリストテレスはキセキのイメージでいこうか(笑)

──8月2日の新潟9R、出雲崎特別(3歳上1勝クラス・芝2000m)をアリストテレスで勝利。ミルコ騎手は初騎乗でしたが、自己条件ではやはり力が違いましたね。

ミルコ うん、強かった! アリストテレスは近藤英子さんの馬なので、なおさらうれしかったですね。近藤英子さんにはいつも優しくしてもらっていて、僕、お母さんて呼んでるくらい(笑)。乗せてくれた音無先生にも、ありがとうございますと言いたいです。うれしい1勝でした。

──中間は、1週前、最終と追い切りに二度騎乗。調教からは、どんな感触を得ていましたか?

ミルコ 難しい馬ではないけれど、少し性格に特徴があるね。調教に乗る前、厩舎の人に「ミルコさん、けっこう引っ掛かるよ」って言われました。だから気を付けていたんだけど、まったく引っ掛からなくて。ああ、大丈夫そうだなぁと思っていたら、直線に向いたらめっちゃモタれた! あれはすごかった(笑)。左耳を絞ってすごくモタれていたから、「競馬に行って大丈夫かな…」と思った。競馬では、反応が遅かったね。

──以前のレースを見ても思ったのですが、スタート後は前向きなのに、途中でズブくなりますよね。

ミルコ そうそう! スタートしてしばらくは噛んでいたのに、途中からなぜかズブくなった(苦笑)。でも、この前はペースが流れてくれたのがよかったね。ほかの馬も最後はバテたから。

──最後は脚が違いましたね。

ミルコ うん。一瞬で差し切ってくれたからホントによかった。でも、抜け出してからは、物見が激しかったね。最後の10mくらいは、ちょっと心配しながら追ってました。これまで2着が多くて勝ち切れないイメージがあったけど、実際に乗ってみて「こういうことか!」と思った。

──早めに先頭に立つと物見をしてしまう……ジョッキーにとって、一番もどかしいタイプですね。・・・

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ミルコ・デムーロ

1979年1月11日、イタリア生まれ。弟のクリスチャン・デムーロはイタリアのジョッキー。1997年から4年連続でイタリアリーディング。1999年に初来日。2003年、ネオユニヴァースの皐月賞でJRAGI初制覇。続くダービーも制し、外国人ジョッキー初の東京優駿制覇。2015年3月1日付けでJRAジョッキーに。

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